研究課題/領域番号 |
11357004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
菅原 和夫 弘前大学, 医学部, 教授 (80136788)
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研究分担者 |
鈴木 久乃 女子栄養大学, 栄養管理研究室, 教授 (00102674)
坂本 十一 弘前大学, 医学部・付属病院, 助手 (20292146)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
15,490千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 1,290千円)
2001年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2000年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1999年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | ベータカロチン / ドナリエラ / 好中球 / 活性酸素種 / 化学発光 / 抗酸化作用 / 窒素酸化物 |
研究概要 |
本研究は天然β-カロチンのヒト好中球活性酸素種産生能に及ぼす影響を合成βカロチンのそれとの比較を目的とした。第一段階の実験としてβカロチンの溶剤である乳化剤の中の4成分(グリセリン、レシチン、ココナードMTとSYグリスター)につき同様検討を行った。その結果、SYグリスターはヒト好中球の化学発光(活性酸素種産生)を強く抑制した。次にSYグリスターのヒト好中球活性酸素種産生能における抑制作用の確認、メカニズム解明のために、フローサイトメトリーを用いて、好中球の表面レセプタCR3の発現量、好中球の貧食能、活性酸素種産生能を検討した。その結果、SY-グリスターは好中球の表面レセプタCR3の発現量及び好中球の貧食能に影響を与えなかった。一方、SYグリスターは、1%以上でhydroethidineの蛍光強度を有意に抑制した。以上より、SYグリスターの好中球活性酸素種生成能への抑制作用が確認された。以上の結果に基づいて、我々は自ら乳化剤を調和し本実験を行った。すなわち、化学発光を用いて、天然β-カロチン(9-cis isomer主体)と合成β-カロチン(all-trans主体)のヒト好中球活性酸素種産生に及ぼす影響について比較検討を行った。その結果、ルシゲニン依存性化学発光では、いずれのβ-カロチンを用いた場合にも濃度依存的に低下し、両者の間に差は認められなかった。アジ化ナトリウムあるいはMPOの特異的阻害剤としてalicyLydroxamic acidを添加しても同様な抑制が認められた。ルミノール依存性化学発光でも、両β-カロチンは濃度依存的に低下したが、両者に差は認められなかった。以上から、天然β-カロチンと合成β-カロチンともにスーパーオキサイドを消去する作用が認められたが両者間には差は認められなかった。
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