研究課題/領域番号 |
11357006
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山本 一彦 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (80191394)
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研究分担者 |
沢田 哲治 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50235470)
土肥 眞 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60222155)
三崎 義堅 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (60219615)
當間 重人 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50207528)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
38,050千円 (直接経費: 34,900千円、間接経費: 3,150千円)
2001年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2000年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1999年度: 13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
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キーワード | T細胞レセプター / 免疫疾患 / 抗原特異的免疫療法 / 遺伝子導入 / 免疫細胞療法 / リンパ球 / レトロウィルス / T細胞クローン / レトロウイルス |
研究概要 |
生体内で抗原特異的免疫応答が起こった場合、その特異的T細胞はクローナルに増殖する。そこで、この変化を解析することで、抗原特異的なT細胞抗原レセプター(TCR)の情報を得ることが出来る。TCR分子は2つの鎖から構成されるので、もし一つのT細胞で機能発現しているTCR遺伝子情報をペアリングすることが可能であれば、この2つの遺伝子と望ましい機能遺伝子の3つをリンパ球に遺伝子導入することで、免疫疾患を抗原特異的に治療するための細胞を試験管内で再構築することが可能となる。本研究はこれらの技術を確立する目的で行った。 方法の概略は、自己免疫疾患の病変、移植臓器などに集積している抗原特異的T細胞クローンの状況を把握するために、そこから採取した少量のRNAからすでに確立しているT細胞クロノタイプ検出法(RT-PCR法とSSCP法を組み合わせたもの)を用いて検討する。次に重要と考えられるクローンについて、TCR遺伝子の全塩基配列の情報を獲得し、これらの遺伝子を自らのリンパ球に導入し抗原特異性を再構築し、さらに機能遺伝子を導入するステップが必要である。このために、一つの細胞内での複数のmRNA情報を取得するための基本的技術と、リンパ球に効率よく遺伝子を導入する技術の確立を目指した。具体的には自己免疫疾患のモデルマウス(NZB/WF1)の脾臓細胞を単一浮遊細胞とした後、この中からRT-PCR法にて2つのTCR遺伝子を増幅した。次にこれらの全長cDNAをクローニングしてレトロウイルスベクターに組み換えた。これらをNZB/WF1マウスの脾臓細胞に遺伝子移入して、抗原特異性を検討した。現在、さらに抑制性サイトカイン遺伝子も導入した改変T細胞を用いて、自己免疫疾患が抑制可能か否かを検討中である。
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