研究課題/領域番号 |
11358013
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
河田 光博 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (60112512)
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研究分担者 |
森田 規之 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50239662)
西 真弓 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (40295639)
小澤 一史 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (60169290)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
38,600千円 (直接経費: 36,200千円、間接経費: 2,400千円)
2001年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2000年度: 11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1999年度: 16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
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キーワード | 核内レセプター / FRET / リガンド依存性転写因子 / 脂溶性リガンド / 核内移行 / 核内構造物 / 共焦点レーザー顕微鏡 / 蛍光観察 / クロマチンリモデリング / ヘテロダイメライゼージョン / ステロイドホルモンレセプター / インポーティン / CFP / YFP / 培養細胞 / リアルタイムイメージング / エストロゲンレセプター / 共役因子 / 核内動態 / FRET値 / GFP / グルココルチコイドレセプター / ミネラルコルチコイドレセプター / コルチコステロン / 細胞質・核移行 / 海馬 |
研究概要 |
グルココルチコイドレセプター(GR)とミネラルコルチコイドレセプター(MR)のリガンド特異性についての実験を行った。GRはデキサメサゾン、コルチコステロン、アルドステロンに対しては細胞質・核移行を生じたが、エストロゲンには反応しなかった。MRはデキサメサゾン、コルチコステロン、アルドステロンの他に、プロゲステロンに対しても細胞質・核移行を行った。細胞質・核移行にどのような分子シャペロンが関るのか検索した。geldanamycinは熱ショックタンパクHSP90と結合することによって、シャペロン機能を阻害する薬物である。Cos細胞において、GRとMRはいずれもgeldanamycin投与によってリガンド投与による細胞質・核移行が阻止されたことから、HSP90がその輸送に強く関っていることが明かとなった。しかしながら、海馬培養細胞においては、コルチコステロンのリガンド投与による細胞質・核移行はgeldanamycinによって阻止されなかった。このことから、cos細胞と海馬ニューロンではHSP90の関与が異なることが明かとなった。ER(α、β)やPRなどはリガンドがない状態でもすでに核に分布しており、リガンドが作用すると核内のリセプター分布様相が変化し、ほぼ均一に分布していたレセプターが細かい粒状の斑点状になった。二重免疫染色したところ、ER(α、β)の斑点はRNApolymeraseIIの部位とは一致せず、むしろクロマチンのリモデリングに関る分子であるBrgと一致していた。また、ERαとβはリガンド添加(エストラジオール)によって核内でほぼ同じ部位に存在し、両者によるFRET形成が観察されたことから、これらもヘテロダイメライゼーション化していることが示唆された。 以上から、FRETによってリガンド依存性転写因子である核内レセプター群の分子どうしの相互作用が可視化された。
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