研究課題/領域番号 |
11359003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
重村 力 神戸大学, 工学部, 教授 (30116214)
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研究分担者 |
藍沢 宏 (藍澤 宏) 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, 教授 (70167766)
川嶋 雅章 明治大学, 理工学部, 講師 (80130805)
山崎 寿一 神戸大学, 工学部, 助教授 (20191265)
糸長 浩司 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (10184706)
河野 泰治 久留米工業大学, 工学部, 教授 (60038007)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
25,610千円 (直接経費: 23,300千円、間接経費: 2,310千円)
2001年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2000年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1999年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
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キーワード | 児童 / 農的体験 / 環境教育 / 田園環境 / エコライフ / ワークショップ / 地域計画 / 学校計画 / 子供 / 田園環境の教育力 / 地域づくり / 学校の校庭・環境づくり / 地域づくり・むらづくり / 子供の農的体験 / 農村環境の教育機能 / 村づくり・地域づくり / 学校・校庭環境づくり |
研究概要 |
本研究は、1999年から2000年に行った建築・農村計画研究者22名の共同研究である。この研究は、分担課題毎の調査研究と研究組織全体の共同調査、研究合宿、年度末の公開研究会を研究活動の柱に進め、最終レポートは26編のオリジナル論文から構成されている。この間、研究分担者は約100編の研究報告を発表した。 本研究を通じて、環境教育の実情と方向性について明らかになった点は以下の通りである。 1)環境教育は、社会教育としてのエコミューゼの活動、小中学校の学校教育の中での総合的学習やクロスカリキュラムの実践、公共団体やNPOによる農村や都市の文化的、社会的な交流活動の3つのタイプの教育活動として展開していること。 2)栽培と収穫からの発見や感動を伴う農的体験による教育方法は、総合性、集団性、体験性、身体性という意味において、他の手段ではえられない大きな教育効果があること。 環境教育の解析を通じて得られた知見から、以下に示す4つのフィールドにおいて、変革や新たな方向性が描ける。 1)環境教育は、自然を失った都市と人口が減少する農村の問題を同時に解決する可能性をもっていること。 2)生命との触れあいや、現代社会とは異なる自然な時間の流れの世界のなかでの新鮮な体験による環境教育効果は、新たな教育方法に光を与えていること。 3)さまざまな人々による柔軟なコラボレーションによって有機的で生命的な場で実践される環境教育は、現在の学校教育の変革を強く促していること。 4)社会活動のなかでの環境教育は、より持続的な環境形成を目指す近未来の地域の意識と環境を変革する効果がますます拡大することが期待できること。 今回の研究成果は、学術発表はもとより、出版や一般市民を対象としたシンポジウム等の開催により、広く社会的に開示する予定である。
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