研究課題/領域番号 |
11410009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
石井 研士 國學院大學, 神道文化学部, 教授 (90176131)
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研究分担者 |
黒崎 浩行 國學院大學, 日本文化研究所, 専任講師 (70296789)
川島 堅二 恵泉女学園大学, 人文学部, 助教授 (30267504)
葛西 賢太 上越教育大学, 社会系教育研究系, 助手 (00281014)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 宗教 / 宗教団体 / 情報化 / インターネット / ラジオ / 天理教 / 日本ルーテル教会 / 高度情報化社会 |
研究概要 |
本研究は、現在急速に進行しつつある高度情報化が、精神文化としての宗教にどのような影響を及ぼし、宗教団体がどのような対応をとったか、あるいは対応を迫られたかを調査研究することを目的としている。また、高度情報化社会と宗教との関係を考察する上で、その前史ともなるラジオ、テレビといった映像メディアと宗教との関係にも留意することとした。具体的な調査内容として、以下の項目を念頭に置いて研究調査を行った。 1)音声メディア・映像メディアにおける資料収集と分析 2)宗教団体のニューメディア利用の調査研究 3)コンピュータ・ネットワーク上の宗教サイトおよび利用者情報の収集と主催者へのインタビュー 4)コンピュータ・ネットワーク上の宗教的行為についてのインテンシヴな調査 5)上記に関する面接調査 6)インターネット利用の国際比較 本研究が「基礎的研究」と謳っているように、この領域での研究成果の蓄積は、現象自体が新しいこともあってほとんどない。こうした中で、ラジオ放送における宗教番組の変化と現状を石井がとりまとめ、あわせて昭和28年から始まったテレビ放送における宗教番組の収集、川島による日本のウェブサイトの分析、とくにキリスト教関係のホームページの現状とその分析、および海外との比較、黒崎による宗教ウェブサイトの傾向の時系列的な分析、神社ウェブサイト主催者へのインタビュー等の調査結果は、今後の研究の基礎になるものと考えることができる。 他方で、ほとんど研究蓄積のない領域だけに、研究すべき事柄が多く残ったことも確かである。とくに、テレビにおける宗教状況の把握が十分でなかったことは、現在においてもテレビの与える影響力の大きさを考えたときに、残念かことであった。今後こうした領域の研究調査を地道に継続し、成果を公開することで、現代社会と宗教に関する多くの問題点が明らかになるものと考えられる。
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