研究課題/領域番号 |
11410046
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
吉田 千秋 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (40021802)
|
研究分担者 |
中西 新太郎 横浜市立大学, 国際文化学部, 教授 (50155769)
後藤 道夫 都留文科大学, 文学部, 教授 (20145709)
吉崎 祥司 北海道教育大学, 岩見沢校, 教授 (00048133)
竹内 章郎 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (60216843)
中山 一樹 鹿児島県立短期大学, 教授 (00217928)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | 福祉国家 / 企業福祉 / 社会的自由主義 / 公共性 / 家族福祉 / 社会法 / 生存権 / 社会政策 / 基礎構造改革 / 多国籍企業化 / 生活様式 / 家族問題 / 生死の決定 / 優生思想 / 福祉行政 / 平等論 |
研究概要 |
今年度が最終年度である本研究の成果報告として刊行予定の、全員の執筆による『21世紀福祉思想の基礎(仮題)』(B6版1000頁、青木書店刊)--現在、内容の最終調整・校正中--で詳論される研究実績の概要を、本研究の研究目的に照して提示する。 1、非「市民社会」から「日本型大衆社会」への移行における日本の企業福祉と福祉国家との関連から、新たな社会保障・社会福祉の基礎カテゴリーを練成した。 2、自由主義から社会的自由主義への移行における福祉国家的要素の基礎的概念を、福祉国家イデオロギーと新福祉国家構想との関連において把握した。 3、反福祉的不平等化現象と若年層の社会的周縁化との連関を捉え、社会政策理念の再生とセーフティネット論の限界を克服しうる福祉思想の基礎概念を提示した。 4、福祉的な公共性の構築と再政治化との連関、企業主義的社会統合の家族への浸透を明らかにする中で、家族福祉から要請される福祉思想の基礎的枠組みを示した。 5、医療保障を含む生存権保障等の社会法的発想と市民法的発想との相違を新自由主義の伸張と関連させて捉え、生命次元における基礎的な福祉カテゴリーを提示した。 なお、現在申請している「平成14年度基盤研究計画:現代日本における福祉思想の体系化研究(研究代表者,吉田千秋)」では、上記研究で得られた福祉に関する基礎的な思想及びカテゴリーを、下記の具体的内容にそくして体系的かう現実的な福祉思想へと纏める予定である。(1)開発主義の克服と福祉思想の体系的確立との関連、(2)自立・自助論」などの福祉国家批判イデオロギーの解明、(3)福祉資源の社会関係的「資源」への拡張、(4)教育改革と連動した福祉改革及び家族福祉の再構築、(5)身体の所有を含む所有論と社会法(権)的な生命保障との関連、(6)デンマークなどの先進性と日本固有の福祉思想との関連、(7)福祉思想の体系性と現実性に留意した、全体の価値論的な取り纏め。
|