研究課題/領域番号 |
11410059
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 一橋大学 (2001) 上智大学 (1999-2000) |
研究代表者 |
小井土 彰宏 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 助教授 (60250396)
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研究分担者 |
稲葉 奈々子 茨城大学, 人文学部, 助教授 (40302335)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 外国人労働者 / 産業空洞化 / 産業集積 / 地域労働市場 / 労働力市場 / エスニシティ / リストラクチャリング |
研究概要 |
本研究は、90年代の急激な産業空洞化の外国人労働者への影響を、地域間分業構造と各地域の産業集積の特徴を考慮した上で、実態調査によって明らかにすることを目指した。1)全国レベルの外国人居住と産業空洞化の空間的な変化の時系列的分析;2)茨城県の市町村の外国人居住と製造業活動に関しての空間的変動に関する分析;3)茨城県西部での現地調査とそれを踏まえた質問用紙調査の実施とその分析、という三つの水準で分析を行った。この結果、全国的に見て大都市圏と東北地方などの大都市圏からの距離がある地域が急激な空洞化を経験する一方、首都圏から比較的近距離の市場直結型・研究開発連動型の生産を担当する茨城県・群馬県などでは空洞化の進行が遅く、また同時にこれらの県では90年代後半でも活発な外国人雇用が見られた。茨城県では、在来型大工業地帯ではなく、東京地区に近い県西・県南築で著しい外国人労働者の増大が見られ、とくに県西地区では中小自治体で日系ブラジル人などの雇用が90年代を当して一貫して拡大してきたことが確認できた。これらの内特に日系人の集中が著しいM市I町において、日系人現地協力者の援助を得て、調査票の個別配布資料による質問用紙調査を行い、100名以上の回答を得られた。この分析の結果からは、日系人労働者の頻繁な居住パターンの変化、就労条件の時系列的な悪化、不規則な就労による生活時間の圧迫などの、経済再編下での厳しい就労生活実態が明確となった。
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