研究課題/領域番号 |
11410066
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 西南学院大学 |
研究代表者 |
佐々木 武夫 西南学院大学, 商学部, 教授 (00123935)
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研究分担者 |
豊田 謙二 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (60244802)
都築 耕生 中部大学, 人文学部, 教授 (20155427)
坂口 桂子 大分県立芸術文化短期大学, 助教授 (50280285)
徳永 勇 筑紫女学園大学, 文学部, 助教授 (60207553)
佐々木 美智子 中村学園大学, 家政学部, 助教授 (40309878)
安達 義弘 福岡国際大学, 教授 (60175891)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 東アジア / 産業化 / サービス産業 / 脱産業社会 / 大韓民国 / 中国 / 台湾 / 女性労働力 / 儒教秩序 / 家族集団の変化 / 介護機能 / 生産組織の変化 / 中小企業と大企業 / 環境教育 |
研究概要 |
日本、大韓民国、中国、台湾の4地域の範囲を、東アジアと呼ぶことにして、この東アジア地域における産業化とサービス産業化の動向を検討した。東アジア地域は、文化としては儒教・漢字文化などの共通する側面を持つ。また政治・経済体制としては差異は存在するものの、多くの国が何らかの開発主義(政治・ナショナリズム主導型)の近代化を選択したという共通点を持つ。この研究成果報告書では、21世紀初頭の現在、これらの東アジア諸国が経験しつつある社会的課題は何かについて検討を進めることにした。日本の地方都市(鳥栖・久留米)に注目して、テクノポリス構想がサービス産業や女子労働力に与える影響を検討した。第3次産業の女性労働力の変化に注目した。大韓民国では、繰り返される労働争議に注目し、開発主義の成功とポスト開発主義への移行の蹉跌について検討した。とりわけ産業民主主義の制度化と経済の高度先進国化とのバランスの進展に注目した。また、日常生活の中における儒教文化の変化を祭祀(チェサ等)の儀礼行為の簡素化、とりわけコンビニ化とでも呼べる現象の進行を明らかにした。中国では、産業化の進行に伴って要求される公害の認知及び環境問題教育の動向について検討した。中国の今後の近代化における課題は、環境問題への取り組みであることは論を待たないであろう。台湾の脱産業社会化の課題として、少子化の問題に注目した。儒教文化圏の中で進行する少子化がどのようなものであるのかを、いくつかの事例に注目してその特質を検討した。周知のように韓国・日本・台湾の3国は、世界的水準においても少子化が進行している地域である。このなかで台湾の少子化の現状について明らかにしようとした。日本・大韓民国・中国・台湾の4国には、脱産業社会化の進行において共通する側面と、差違のある側面とが共存することが理解出来るようになった。諸事情によって報告書の作成が遅れたが、今後とも本研究によって明らかになった所見を基に研鑽に努めたい。
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