研究課題/領域番号 |
11410077
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
飯高 京子 上智大学, 外国語学部, 教授 (40014716)
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研究分担者 |
堀口 秀嗣 国立教育政策研究所, 教育ソフト開発研究室, 室長 (70103702)
荒井 隆行 上智大学, 理工学部, 助教授 (80266072)
菅原 勉 上智大学, 外国語学部, 教授 (10053654)
今富 摂子 昭和大学, 医学部・形成外科, 助手 (70119155)
崎原 秀樹 鹿児島国際大学, 社会学部, 講師 (80331164)
小島 慶一 聖徳短期大学, 文学科, 教授 (90234757)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 読みの発達 / 幼児・学童 / 横断・追跡研究 / 音韻操作課題 / 無意味音節復唱能力 / 誤答分析 / 特殊音節の認識と読み / 文の読解 / 無意味音節暗唱 / 促音のカテゴリ知覚 / 音韻表象形成 / 読み書きの発達 / 読み書きの障害 / 構音の発達 / 読書力テスト / 横断調査 / 事例検討 / 健常5〜6歳児 |
研究概要 |
読みの困難を示す児童の診断と指導のため、3年間、調査を継続実施した。初年度には保育園年長児115名と小学1年生81名にたいし、(1)検者との会話を通し構音を観察、(2)絵画図版による叙述課題で語用、統語力を確認、(3)音韻操作課題(しりとり、復唱、逆唱、削除)(4)幼児・児童読書力テスト(金子書房)、(5)視知覚弁別課題を個別に実施した。次年度は小1になった32名を再調査し、その内の18名を3年度に再々調査した。主な知見は以下である。 平仮名の読みは個人差はあるものの、小2で大多数の短文読解が可能。(2)読み能力得点の高い子どもは、音韻操作能力も一貫して優る。(3)文レベルの読みを支える基本的理解語彙は小1になると大多数に備わっていた。無意味音節復唱課題の結果、(4)音節数の増加にともない誤反応が増加、(5)子音+母音(CV)音節の誤反応には母音単独の誤りは皆無、(6)有意味語を分解・再構成した無意味音節刺激と、始めから無意味音節刺激とを比べた復唱結果には差がなかった。鑑別診断用の無意味音節刺激作成において、音節数、音習得の難易度、音配列、有意味語連想価などを考慮する必要があろう。特殊音節の促音カテゴリ知覚と読みの発達に関しての調査では6歳半から7歳にかけて、促音の知覚パターンは成人のそれへ近づき、促音識別力獲得の遅れと読み発達の遅れとの関連も示唆された。また聴覚刺激による記銘力の発達評価に加え、視覚刺激による評価としてToken Testの実施手続きと結果の解釈についても吟味した。
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