研究課題/領域番号 |
11410095
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 高野山大学 |
研究代表者 |
武内 孝善 高野山大学, 文学部, 教授 (60131611)
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研究分担者 |
田島 公 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (80292796)
竹内 信夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00107525)
川村 知行 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10153016)
三角 洋一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90036591)
田中 博美 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (60111572)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2001年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 中世仁和寺文化圏 / 禅覚 / 守覚法親王 / 『三僧記類聚』 / 『三僧記』 / 『雑要鈔』 / 『雑鈔』 / 仁和寺菩提院 / 『雑抄』 |
研究概要 |
1、「三僧記類聚』写本の所在とその系統 (1)従来報告された本書の写本は、5本であった。我々は、新に発見した写本を含め、12本の所在を確認した。各写本の冊数と巻立てを併記すると、つぎの通り。(1)仁和寺A本10冊(第4・7〜13・15・?)、(2)同B本7冊(8〜10・12・13・15・?)、(3)同C本1冊(11・B本の僚本)、(4)同D本(8・9・13)、(5)三千院本9冊(4・7〜13・15)、(6)内閣文庫A(和学講談所)本9冊(同上)、(7)同B本9冊(同上)、(8)高野山龍光院本9冊(同上)、(9)同新王院本8冊(同上)、(10)高野山大学図書館本7冊(8〜13・15)、(11)東大史料本2帖(8・13)、(12)勧修寺本1冊(10)。 (2)写本の書写年代は、東大史料本が唯一鎌倉期で、ほかはすべて江戸期のものである。 (3)これまでの所見から写本の系統を記すと、3系統となる。第1は、仁和寺A・B・C・D本、高大図書館本、東大史料本の系統で最善本。第2は三千院本、内閣文庫A・B本、第3は高野山龍光院本、同親王院本の系統。第2には語句の闕失が少なくない。第3には単純な写誤が多い。 (4)仁和寺A・B本に見える?巻は、奥書・内容から『三僧記類聚』の一部とは云えない事が判明。 2、『三僧記類聚』の撰者・禅覚の伝記史料・著述を新に見出すことができた。『禅覚僧都入壇記』が前者、後者は「公深法眼人壇記『乞戒』『諸尊梵号三位僧都記』『沢見』第六である。このうち、『禅覚僧都入壇記』と『乞戒』とを翻刻し、報告書に収録した。 3、本研究の目的は『三僧記類聚』の校訂版テクストの刊行である。校訂作業は、研究分担者により鋭意進められており、まもなく全体を集成できる予定である。報告書には二巻分を収録した。
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