研究課題/領域番号 |
11430013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
中田 喜文 同志社大学, 文学部, 教授 (50207809)
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研究分担者 |
浦坂 純子 同志社大学, 文学部, 助教授 (70289338)
竹廣 良司 同志社大学, 経済学部, 助教授 (50278462)
八木 匡 同志社大学, 経済学部, 教授 (60200474)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2001年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2000年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1999年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 日本 / 労働市場 / エマージング / NPO / リカレント教育 / 雇用調整 / 男女賃金格差 / 労働条件 / ボランティア / 社会人大学院生 / アンケート調査 |
研究概要 |
本研究における主要成果の概要を以下に記す。 1)NPO組織における労働実態の分析 本研究では、NPO団体およびNPO団体で働く労働者を対象にアンケート調査を実施し、NPO労働市場の二重構造について分析を行った。NPO労働市場の特徴は、民間営利企業との対比において明確化した。また、調査から得た賃金水準および労働時間の情報から日本におけるNPO労働市場で生み出された価値額を市場賃金ペースで評価した。また、NPO労働市場の特性を捉えるために、シュタッケルベルク型のゲーム構造を基礎とした理論モデルを構築し、NPOの最適労務戦略を明らかにした。 2)日本における雇用調整の現状研究 本研究では、企業パネルデータを用いて、日本企業の雇用調整力を実証的に明らかにした。特に、(i)雇用変動そのものの実態に関する理解を深め、(ii)整合的かつ包括的なパネルデータを構築し、(iii)企業の労働需要と雇用調整に関する基本命題の検討を行った。また、正規従業員と非正規従業員の代替関係に注目し、正規従業員の雇用調整の特徴を明らかにした上で、正規従業員の雇用削減における非正規雇用の役割を企業データから分析した。 3)リカレント教育に対する需要と市場の評価 本研究では、主要私立大学の卒業生を対象としたアンケート調査を用いて、リカレント教育の実態を明らかにし、リカレント教育に対する需要行動とリカレント教育を受けた労働者に対する市場評価についての分析を、所得変化・昇進可能性および転職の点から行った。 4)男女賃金格差の発生メカニズムの検討 日本における男女賃金格差が生まれるメカニズムを3つの仮説の検討を通して明らかにした。年功的処遇の考え方がその中で最も大きな説明力を持つことをデータを通して確認した。
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