研究分担者 |
鈴木 昌和 九州大学, 数理学研究院, 教授 (20112302)
白石 正人 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (70216183)
上村 英樹 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (00036906)
福田 亮治 大分大学, 工学部, 助教授 (70238492)
江島 俊朗 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00124553)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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研究概要 |
手書き数式認識システムの研究は数多くされているが実用化には至っていなかった。本研究の目的は,手書き数式認識システムの研究および開発であった。このため,まず,オンライン手書き数式認識の研究をおこなった。数式構造解析をより正確におこなうために,逐次文字認識を採用した。逐次認識法では,書かれた手書きの数学記号を認識した後,予め用意された綺麗な正解文字に書きなおし,現在書かれた文字より一つ前の文字との位置関係を考慮して,水平関係,上添字,下添字などの関係を考慮して,適切な位置に再表示することで,数式構造解析を正しく行うことができる。本システムでは,誤認識をおこした場合でも,第3位の候補文字までの中には正解の文字があるので,誤認識された数学記号を書き直す手間を省くため,候補文字を3個まで表示し,そのなかから正解を選ぶようにしている。ある程度綺麗に書かれた数式なら認識可能なシステムを作成することができた。今後の課題としては,行列やおよび左側添え字などに対応できる数式認識エンジンの開発をおこなう必要がある。理工系の学術雑誌や学会の予稿集では,文書整形システムT_EXを使用する場合が多い。理工系の研究者はT_EXを使用することをそれほど厭わないが,高校の数学教師は好んで使用しているようには思えない。利用するには,種々のコマンドを覚えたり,コンパイルの煩わしさなどT_EXには少し敷居が高いところもある。そこで,分担者の九州大学鈴木研究室CAI SYSTEM Corporationで,これらの欠点を解消したオンライン手書き数式エディタ"Infty"開発実用化した。詳細はhttp://www.caisystem.co.jp/infty/に記載されている。
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