研究課題/領域番号 |
11440060
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
服部 誠 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90281964)
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研究分担者 |
水野 皓司 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (30005326)
柴田 行男 東北大学, 科学計測研究所, 助手 (70006154)
二間瀬 敏史 (二間瀬 敏文) 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20209141)
松尾 宏 国立天文台, 天文機器開発実験センター, 助教授 (90192749)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 宇宙マイクロ波背景放射 / ミリ波サブミリ波計測 / フーリエ分光 / 開口合成 / 観測的宇宙論 / 超伝導検出器 / スニキエフッゼルドビッチ効果 / フーリエ分光器 |
研究概要 |
本科研費の援助によりミリ波サブミリ波装置開発実験に必要な装備を整える事ができ、東北大学天文教室にCMB観測を目指したミリ波サブミリ波装置開発実験室を立ち上げる事が出来た。Martin & Puplett型フーリエ分光器を開口合成に応用する為に改良した二入力型Martin & Puplett型フーリエ分光器を設計し、本科研費を用いて製作した。この装置は、持ち運びの利便性、全光路長を出来るだけ短くする事を念頭において最大限コンパクトになるように設計されている。この装置は平成11年度中に完成し、平成12年度はこの装置を用いた実験室での基礎実験を服部と柴田が協力して行なった。実験を進める中、この装置を用いて四つのストークスパラメータの天球上での分布を広帯域で測定可能であることを理論的に示し論文として発表した。これを用いた実験室での実験を行ない、理論的考察通り偏光を表す四つのストークスパラメータの測定が出来る事を示した。 一方検出器の開発は、国立天文台天文機器開発実験センターの設備を用いて松尾が中心になって行なった。屋外観測用のボロメータ検出器の組み上げと性能評価を行なった。太陽等明るい天体の観測の為のボロメータの組み上げと性能評価は平成12年度中に完了した。大気放射の揺らぎにより制限されるレベルまで感度を上げたボロメータの組み上げを平成12年度から開始した。並行してSIS直接検出器のノイズ測定を行ない、NEP=10^<-18>W/√<Hz>という驚異的に低いノイズレベルまで到達しうる事を実証した。SIS直接検出器とミり波サブミリ波を結合させ、ミリ波サブミリ波を効率良く吸収させる為に特殊なアンテナを設計し現在製作中である。又、アレイ化の為の基本設計を行ない、それに基づき3×3のアレイを現在製作中である。
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