研究課題/領域番号 |
11440139
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中村 健治 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 教授 (20262917)
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研究分担者 |
児玉 安正 弘前大学, 理工学部, 助教授 (30205421)
樋口 篤志 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 助手 (90324384)
坪木 和久 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 助教授 (90222140)
玉川 一郎 岐阜大学, 工学部, 助教授 (40273198)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1999年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | 衛星観測 / 降雨分布 / 降雨構造 / 日周変化 / 降雨レーダ / 降雨 / 非断熱加熱 / 鉛直構造 |
研究概要 |
1997年に打ち上げられた衛星に搭載された降雨レーダのデータを用いて世界の降水形態を調べた。その結果以下のような結果が得られた。 1)海洋では境界層に制限された低い降雨が存在するが、太平洋では東は降雨が弱いと同時に低い降雨が多く、それが西に行くにつれて降雨高度が高くなりかつ降雨量も多くなっていることが確かめられた。このような変化は大西洋でも見られる。(2)熱帯の陸地と海洋とのコントラストの強いところで降雨の顕著な日周変化が認められた。(3)モンスーン時期にはインドシナ半島では西側は弱いが持続的な降雨が、中部また東側では背が高く強い降雨が多い傾向が見られた。(4)降雨の鉛直構造について、特にインドについて調べたところ、モンスーンの開始とともに降雨域が北進し、その前面の乾燥域と湿潤域との境となる領域では、背の高い降雨、また下に向かって降雨強度が減少するような鉛直プロファイルを持つ降雨が多いことが示された。この傾向の有無をアフリカや南米でも調べたところ、アフリカでは似た傾向があるが、南米の低高度域では異なることが分かってきた。 もう一つの目標はアジアモンスーンのキーとなるインドにおける対流圏観測であり、ゾンデ観測とレーダ観測データの解析であった。ゾンデ観測は2000年の8、9月の1回行ったインド域の大気境界層の低層ウィンドプロファイラ等の観測データの解析も進め、大気境界層の日変化が顕著であること、が示された。このデータから熱帯域では境界層が高くまで発達することが示されておりこれはウィンドプロファイラの観測とも合う傾向となっていた。
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