研究課題/領域番号 |
11440200
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
木下 勇 大阪市立大学, 大学院・理学研究科・助教授(現職教授) (80128735)
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研究分担者 |
西岡 孝訓 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (10275240)
市村 彰男 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50047396)
唐沢 力 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90106336)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2001年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | ピリジン / 硫黄 / 次元構造 / 発光 / Cu(II)-C結合 / チアカリックスピリジン / ピリジンピリジニウムチオン / チアカリックス[4]ピリジン / トリポッド型配位子 / Cu(II)-炭素結合 / トリス(ピリジンチオラト)メタン / 銅錯体 / 発光特性 / Cu(I)クラスター / ピリジンスルフォナト錯体 / 複核Pd(III)錯体 / トリピリジントリスルフィド / 2,2'-ジピリジンジスルフィド / 6-メチルピリジンチオール / 2-ピリジンスルフォン酸 / 銅(I)錯体 / 異核二核錯体 / 白金(III) / クロム(III) / バナジウム(IV) |
研究概要 |
研究機関終了時から平成16年度まで次のとりまとめを重点的に行った。1)ピリジンスルフォナトの配位した錯体の次元構造の分類と制御、2)新規大環状ポリピリジン配位子の開発と錯形成。3)新規Cu(II)-C(sp^3)結合の構築 4)ピリジンチオラト系錯体の発光現象。ピリジンスルフォナトは多様な構造を形成するが、これが共有結合的に1次元集合体を形成する場合、水素結合とπ-π相互作用によって次元構造が制御される場合の存在することが明らかとなった。ピリジンスルフォナトはピリジンチオレートの酸化によって見出された配位系であるが、一方大環状にすることによって、優れた配位性を持つ多様な錯体をはじめて見出した。この中で、Cu(I)にカリックスピリジンの配位した錯体はCu(I)-S相互作用を通じて相補的に二量体化、さまざまな配位子の付加によって、興味ある発光特性を示すことを明らかにした。ピリジンチオールのC-S結合は多様な反応性を示し、元素としての硫黄の脱離とそれに伴う新規ベタインピリジンピリジニウムチオンをはじめとして、さまざまな配位子を形成する。この反応性を利用して縮合した、トリスピリジンチオラトメタンを合成、硫黄原子の持つ優れた分極作用によって、世界で始めて、Cu(II)-C(sp^3)結合を持つ錯体を見出しその反応性を明らかにした。この新規結合に関してはCu(I),O_2が必ず必要でこのプロセスで、酸化的脱プロトンが生じていると考えている。[Cu(6-methylpyridinethiol)]_6,の場合室温では赤色の、77Kでは緑色の発光を示す。この現象について詳細に検討した。これ等すべての現象は、リジッドなピリジンと柔軟性を持った硫黄原子の相補的な作用によって生じることを見出した。
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