研究課題/領域番号 |
11440215
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分離・精製・検出法
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
喜多村 昇 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50134838)
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研究分担者 |
石坂 昌司 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80311520)
八尾 浩史 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (20261282)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2000年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | 分子認識 / 水素結合 / 芳香属化合物 / 光化学 / 光ダイナミクス / 時間応答 / クラウンエーテル / ケンプ酸 |
研究概要 |
分子認識に基づいた目的成分の高感度・高選択的な分析は医療分析や生体関連物質の分析、自動分析などに関連して、今後、益々その重要性を増すものと考えられる。更なる研究の発展には、新たな分子認識系の設計が必要であるとともに、分子認識に共役する信号発生・伝達機構の解明が重要となる。本研究においては、水素結合やクラウンエーテルによる分子・イオン認識系と光・電気化学的に活性なサイトを有する分子群を合成するとともに、その分子認識応答のダイナミクスを明らかにすることを目的とした。 1)カリックスアレーンを対イオンとして持つRu(II)錯体の合成とイオン認識:カリックスアレーンテトラスルホン酸を対イオンとして有するRu(II)を単離するとともに、その結晶構造を明らかにした。また、この錯体がナトリウムイオンやマグネシウムイオンを選択的に認識し、その応答を発光強度・寿命により検知できることを示した。 2)ケンプ酸型素子の合成と分子認識:水素結合により生体関連物質を認識する芳香族炭化水素を有するケンプ酸誘導体を合成し、これに基づきアデニン誘導体の認識をスペクトル的に検知可能であることを示した。 3)芳香環を有するバルビツール誘導体の合成と分子認識:カルバゾール環などを有するバルビツール誘導体を合成し、そのアミンの分子認識を検討したところ、THFやアセトニトリル中において分子認識を吸収スペクトルから検知できることを確認した。 以上のように、いずれの系においてもイオン・分子認識を分光化学的に検知できることを確認した。
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