配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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研究概要 |
本件急の目的は,熟練した製造技術者の技能(スキル)なしで高品質な金型を製造するための,基盤となるソフトウェア技術を開発することである.平成13度も,研究代表者と分担者が昨年度までに開発した技術に基づいて,金型製造をスキルレスで行うために必要な,モデリング技術や解析技術の研究と開発をおこなった.また3年間の研究成果を総括し報告書を作成した.以下に得られた成果を列挙する. 1.3次元グラフィックス表示用のハードウェアを利用して,ミンコウスキ変換やボロノイ図の作成,そして集合演算などの,金型加工に不可欠な幾何計算を高速化する技術を実現した.また,それらの基づく高性能なCAMソフトウェアを多数開発した.(主に乾,江田) 2.複雑な曲面形状を,再帰的に細分化される多面体として扱う技術が,新しい形状生成手法として注目されている.この技術を利用して,複雑な形状の立体モデルを自由に変形し,また曲面切削用のNC加工命令を生成する手法を実現した.(主に鈴木) 3.複雑な曲面形状の加工や,なだらかな曲面の高品質な加工には,工具姿勢を適切に変更しつつ加工を進める5軸加工の技術が重要である.高精度な5軸加工を行うための工具経路を安定に計算するアルゴリズムを開発した.(主に森重) 4.計算機内の3次元モデルのデータに基づいて,粉末やシート状の材料から立体形状を一気に作り出す自由形状製造技術が,新しい金型の製造方法として注目されている.この技術がコスト的にも精度的にも,従来の切削に基づく金型製造に伍するものであることを実証した.(主に前川)
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