配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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研究概要 |
製品が複雑・多機能化した現在では,一つの製品を設計するには多くの領域や部品に関する高度な専門知識が必要となっている.そのために,製品設計・生産等に関わるあらゆる知識を集約し,総合的に最良のものを素早く提供するための方法の構築が急務である.そこで,本研究では,情報ネットワーク技術の利用による,統合的な情報集約と意思決定手法により,新しい設計・生産手法の開発を行っていくことが本研究の目的とした.そのために複数の設計者間のコラボレーションに着目し,それぞれの設計作業をコンカレントに実行する上での理論の構築,および具体的な方法および手順の検証を行うための,その具体的な設計支援システムの試作を以下のように行った. (1)複数の利害関係を持つ意思決定者が存在する場面で,最適な妥協点を見出すための方法論を構築した. (2)情報ネットワーク上の分散環境に存在する複数の設計者が協調して最適な設計解を生成するための環境を,ネットワークエージェントを用いて開発した. (3)基本となる形状のないところから,革新的な設計解を得るために,進化型オペレータを利用したメカニズム創成方法を構築した. (4)機械システムを設計する際に,意思決定の先行関係が存在する設計変数を同時的に扱い最適化するシステムを開発した. (5)大規模機械システムにおいて,分散環境にて設計を行うために,コンポーネントの独立性に着目しながら最適化問題を分割し,並列的に最適化する方法を構築した. (6)機械システムの設計において,評価特性間の関係を解明することにより,ボトムアップ的なアプローチにより,システム全体のグローバルな最適解を得るための方法を開発した. (7)最適設計問題のモデルの粒度に着目し,設計問題の本質を表現した単純モデルを用いた設計解の創成方法を提案した. (8)構築した種々の立場からの最適設計手法の関連を明らかにし,情報ネットワークを用いたコラボレーションを行うための統合化を図った.
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