研究概要 |
1.製品の機能と幾何形状の統合的な表現方法を,機能情報・挙動情報・イベント情報・機構における応答関係に関わる情報・機構の詳細化過程を示す情報・幾何形状情報を組み合わせることにより構築した.この統合表現を用いることにより,機能と導出した機構との関係が明確となり,設計者の意図を第三者に容易に理解できるような記述を行うことが可能となった. 2.特に,薄板状柔軟物の組立における知的分散モジュールに必要な機能として,計算機による作業計画の導出支援を行なった.定性的な観点より薄板状物体の接触状態とその遷移を定義することにより,組立作業が状態遷移ネットワークによって表現できることを示した.これをもとに,初期状態と目標状態が与えられた時,計算機により組立作業計画を自動生成できることを示した. 3.アーキテクチャの異なる知的生産セルを相互に接続できる開放型の生産ネットワークを構築した.次に,ネットワーク管理と分散データベース・システムを統合化したアクティブ・データベース・システムを構築した.これにより,集中型のネットワークを用いながら協調動作に適した分散環境を実現した.更に,外乱が発生してもシステム全体が停止することなく対応でき,かつ納期も満足するように動作させるための動的スケジューリング機能を提案した.これをアクティブ・データベース・システムに組み込み,複数の計算機がネットワークによって接続された分散環境下で,問題なく動作することを確認した.
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