研究課題/領域番号 |
11450106
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大西 利只 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10261330)
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研究分担者 |
新居 昭雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教務職技官
佐々木 憲一 北海道大学, 大学院・研究科, 助手 (70322831)
伊藤 雄三 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50001269)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
2000年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1999年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 超伝導限流器 / 可変リアクタンス / 多機能限流器 / SVC機能 / 伝導冷却 / アクテイブ制御 |
研究概要 |
電力システムの高信頼性・高性能化に向けて系統の多重連繋化等が行なわれているが、これは一方で事故時の短絡電流を増大し系統の信頼性を損なうという性格をもっている。そのため短絡電流を抑制する限流器が必須のものとして強く求められるようになった。現在、様々なタイプの超伝導限流器が取り上げられているが、構造が簡単で信頼性が高い等の理由で磁気遮蔽型超伝導限流器が最も多く研究されている。この限流器はアセアブラウンボベリ(ABB)社が特許出願をしたが、筆者らも独立に考案しほぼ同時期に我が国で学会発表した。その後多くの機関が研究に参画し、試作器が系統試験されるまでになっている。しかし、限流電流は定格電流の10倍程度と大きいため特性は十分でない。我々はこれまでにアクテイブ制御方式を提案してそれらが改善できることを明らかにしてきた。 限流器は通常、短絡電流を所定の電流値に抑制できること、および速やかに再閉入できることの2機能が必須であるが、後者の課題は全く未解決で、その早期解決が強く要請されている。また、限流器は系統にとって必須ではあるが稀な事故時のみ使用され、それ以外は極低温に冷却してただ待機しているだけである。そのため通常時にも利用できる何らかの有用な機能の付加は非常に意義がある。 以上の背景の下に本計画では磁気遮蔽型超伝導限流器について、多機能化(SVC--無効電力補償装置-機能等の付加)、限流及び超伝導復帰特性の高性能化、並びに小型冷凍機(クライオクーラ)による伝導冷却方式の可能性に関する研究を行った。本報告はこれらの成果について詳述した。
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