配分額 *注記 |
11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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研究概要 |
床版は直接荷重を受けるため,性能照査設計法における要求性能のうち疲労強度が最も重要になる。本研究においては疲労強度の照査方法を検討した。本来床版構造物が受ける荷重は繰返し荷重であると同時に走行荷重でもある。 そこで本研究では,疲労強度に関連する研究と同時に輪荷重走行試験機での疲労強度を実験的に調べた。一般に疲労強度は静的強度および繰返し回数に大きく関係し,これらに関する検討が必要となり,次のような要領で実験を行った。まず,静的押抜きせん断強度を的確に評価するための評価式を作成し,さらに評価式に対するばらつきの検討を行った。さらに,山口大学・工学部の輪荷重走行試験機による実験結果から繰返し回数に対する評価を行った。供試体は実床版をモデル化したものの他に,実床版と同等のものも実験を行った。その結果,本来のコンクリート設計強度であれば十分耐えうることが判明した。また,適切にモデル化を行えば,疲労照査が十分可能であることも判明した。 これらの結果を踏まえ,日本鋼構造協会で鋼構造物性能照査設計法の中で床版に関する性能照査設計法を取りまとめた。また,土木学会鋼構造委員会の床版に関する研究科委員会では性能照査設計法部会を作り,浜田純夫が主査となって作成した。これらの性能照査設計法において疲労照査における荷重は従来の調査から求められ,また繰返し回数も調査から判明することがわかった。また,照査方法についても一部記述できた。
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