研究課題/領域番号 |
11450217
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 九州芸術工科大学 |
研究代表者 |
石井 昭夫 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (40087276)
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研究分担者 |
斎藤 基之 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (30295000)
堤 純一郎 琉球大学, 工学部, 助教授 (60192647)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 都市 / 熱環境 / 着衣 / 温熱感覚 / 気温分布 / 天空率 / アンケート調査 / 建物モデル / 気流分布 / 風洞実験 / 日射 / 地表面被覆材料 |
研究概要 |
都市生活空間の温熱的快適性向上のための気候環境調整に関して、各年度とも環境側からのアプローチと人間側からのアプローチに大別して研究を進めた。 1.環境側からのアプローチ 都市の外部空間は構成要素が複雑多様であり、各空間に形成される温熱環境を把握することは非常に困難である。このようなことから、まず、街区の建物構成・配置を簡略化することにより、都市外部空間の温熱環境の概略を把握するための街区モデル化方法を提案した。次いで、実測調査により沖縄県那覇市中心部の温熱環境の特性を把握するとともに、この街区モデル化手法を適用して求めた各地点の天空率と気温実測値の相関を調べたところ、天空率が増加するにつれて気温が減少する傾向が見られた。風環境については、街区の簡略化モデルと実際の建物配置そのままの模型を用いて風速分布に関する風洞模型実験を行ったが、地表面付近の性状把握についてはさらなる検討が必要である。 2.人間側からのアプローチ 着衣は屋外環境における温熱的快適性の調整方法として人間側が有している最も有効で唯一の手段である。まず、被験者実験により着衣状態の相異が生理量・心理量に対して及ぼす影響について検討した。次いで、着衣の現状を把握するために福岡市中心市街地のオープンスペースにおいて歩行者を対象として1ヶ月おきに1年間にわたって着衣量調査を行い、着衣量と季節・回答者属性等との比較解析に基づいて、年齢と日平均気温(気象台観測値)を独立変数として性別に着衣量推定式を構築した。推定式を適用して他の研究者の調査値との比較を試みたところ、全体的に良好な結果が得られた。さらに、同様な着衣量調査を気候条件の異なる那覇においても行い、福岡で導出された推定式に那覇のデータの適用を試みたところ、男性の場合は推定値が若干大きくなったものの、女性の場合は推定値は実測値とおおむね一致した。
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