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建築エネルギー性能の国際比較のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11450218
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 建築環境・設備
研究機関工学院大学

研究代表者

宇田川 光弘  工学院大学, 工学部, 教授 (00133314)

研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード建築の熱負荷 / 暖房 / 冷房 / シミュレーション / 気象データ / 住宅 / 事務所ビル / 省エネルギー / 建築のエネルギー消費 / 国際比較 / 熱負荷
研究概要

日本の建築のエネルギー需要は、暖房の必要性が高いとされているヨーロッパに比べると、もともと小さいと考えられてきたが、ヨーロッパ諸国に比べて冷房需要の多い日本の方がかえってエネルギー多消費型建築を生む気象条件にあるのではないかという懸念もある。このような観点から本研究では、気象条件の違いがどのように建築の暖冷房負荷に影響するのかを検討するため住宅および事務所ビルについてシミュレーション研究を行った。
この結果、住宅については、ヨーロッパではほとんどの都市で冷房負荷は発生しないが、日本では札幌においても冷房負荷は発生している。暖房負荷はヨーロッパの方が大きいが、暖房負荷がの特に大きい北欧などを除くけば冷暖房負荷の合計は概ね同程度であったが、暖房負荷の比率が高いヨーロッパでは建築躯体の断熱性能向上による省エネルギーの可能性が大きい。事務所ビルにおいては、冷房負荷はヨーロッパでもかなりの程度発生するが、外気冷房を効果的に使用できる気象条件である。これに対して、日本では、冷房負荷の大きい夏期には外気の湿度が高く潜熱負荷の比率が高くなり、冷房用エネルギーを容易に削減できる気象条件ではない。冷房負荷が大半を占める事務所ビルにおいては、特に、日本では建築で使用されるエネルギーが潜在的に多いのではないかと危惧される。
今回のシミュレーションの結果から、日本においては事務所ビルのみではなく住宅においても冷房負荷が大きくなる気象条件であることから、日本の方がエネルギー多消費となる恐れのあることが示された。今後は、外気負荷や空調機負荷熱源システムの工夫などさらに詳細な条件設定を考慮して気象条件の建築用エネルギー消費に及ぼす影響について、より具体的に検討を行い、気象条件に適した暖冷房システムの提案に繋げてゆく必要がある。

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (26件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (26件)

  • [文献書誌] 佐藤誠: "住棟セントラル暖房・給湯システムにおけるエネルギー消費量のシミュレーションによる検討"日本建築学会計画系論文集. 第522号. 75-82 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 宇田川光弘: "ENERGY SIMULATION OF RESIDENTIAL HOUSES USING EESLISM"Proceeding of Building Simulation '99. Vol1. 91-98 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐藤誠: "太陽熱住棟セントラル給湯システム性能のシミュレーションによる検討"太陽エネルギー. 25・4. 41-48 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 宇田川光弘: "建築エネルギー性能の国際比較のための基礎的研究"工学院大学総合研究所年報. 第7巻. 135-139 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 盧・佑: "躯体蓄熱空調システム性能のシミュレーションによる検討"日本建築学会計画系論文集. 第544号. 31-38 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 盧・佑: "東京とヨーロッパ5都市における空調機負荷特性の比較"日本建築学会計画系論文集. 第551号. 45-54 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Makoto Satoh: "Simulation study on energy consumption of central space and DHW heating system for multi-family houses"Journal of architecture, planning and environmental engineering (transaction of AIJ). No. 522. 75-82 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mitsuhiro Udagawa: "Energy simulation of residential houses using EESLISM"Proceedings of building simulation '99. 91-98 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Makoto Satoh: "Simulation study on the central type of solar DHW heating systems for multi-family houses"Solar Energy. Vol. 25, No. 4. 41-48 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mitsuhiro Udagawa: "Basic study for the comparison of building energy performance"Annual report of research institute for sciences and technology, Kogakuin University. No. 7. 135-139 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hynwoo Roh: "Simulation study on the performance of a fabric heat storage system"Journal of architecture, planning and environmental engineering (transaction of AIJ). No. 544. 31-38 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hynwoo Roh: "Comparison of air conditioning load among Tokyo and five European cities"Journal of architecture, planning and environmental engineering (transaction of AIJ). No. 551. 45-54 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 宇田川 光弘: "変流量空調システムの熱負荷シミュレーション方法(その1)シミュレーションアルゴリズム"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 1073-1074 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 誠: "変流量空調システムの熱負荷シミュレーション方法(その2)住宅の計算例"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 1075-1076 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 誠: "変流量方式のためのシステムシミュレーションアルゴリズム"空気調和・衛生工学会学術講演論文集. 305-308 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 盧 〓佑: "東京とヨーロッパ5都市における冷暖房負荷の比較"空気調和・衛生工学会学術講演論文集. 113-116 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 盧 〓佑: "太陽熱床暖房・給湯住宅USHのシミュレーションによる性能評価"太陽/風力エネルギー講演論文集(2001). 239-242 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 盧 〓佑: "東京とヨーロッパ5都市における空調機負荷特性の比較"日本建築学会計画系論文集. 第551号. 45-52 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 宇田川光弘: "住宅の温水セントラル暖房システム性能のシミュレーションによる検討 その 1 室温への影響を考慮する配管熱損失モデル"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 207-208 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 宇田川光弘: "空調システム熱負荷シミュレーションにおける流量の設定"空気調和・衛生工学会学術講演論文集. 409-412 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 宇田川光弘: "伝熱計算に関わる規格と標準化の国際動向"日本建築学会第30回熱シンポジウム「規格と標準化」. 21-28 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 宇田川光弘: "建築エネルギー性能の国際比較のための基礎的研究"工学院大学総合研究所年報. 第7巻. 135-139 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Roh Hyunwoo: "躯体蓄熱空調システム性能のシミュレーションによる検討"日本建築学会計画系論文集. 544号(掲載決定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 誠: "太陽熱住棟セントラル給湯システム性能のシミュレーションによる検討"太陽エネルギー. 25・4. 41-48 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 誠: "住棟セントラル暖房・給湯システムにおけるエネルギー消費量のシミュレーションによる検討"日本建築学会計画系論文集. 522. 75-82 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 宇田川 光弘: "ENERGY SIMULATION OF RESIDENTIAL HOUSES USING EESLISM"Proceedings of Building Simulation '99. Vol.1. 91-98 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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