研究課題/領域番号 |
11450230
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
日高 健一郎 筑波大学, 芸術学系, 教授 (30144215)
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研究分担者 |
河辺 泰宏 愛知淑徳大学, 現代社会学部, 教授 (70195139)
佐藤 達生 大同工業大学, 工学部, 教授 (40131148)
加藤 史郎 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (40023303)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2001年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1999年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | ハギア・ソフィア大聖堂 / ビザンチン建築 / ドーム / テュンパヌム / 写真測量 / ペンデンティヴ / 施工方法 / モルタル / 初期キリスト教建築 / 施行方法 |
研究概要 |
1)現地実測データ、および写真測量で得られた等高線図とメッシュ・データの分析により、ハギア・ソフィア大聖堂の主要構造部分(主ピア、バットレス、ドーム・ベース、ドーム・コーニス、ペンデンティヴ、南北人アーチ)の変形性状を把握し、ペンデンティヴ以外の構造部分については創建時以降の変形量・傾斜量を算出した。2)ドーム・コーニスの施工曲線(6世紀)の解析から、ドーム・コーニスとドーム・ベースの変形の類似性およびその変形量を明らかにし、さらに562年再建当時のドームの形状およびコーニス位置での基底図形を復元した。これをもとに、ドーム殼面の建設年代ごとの変形と歪みの性状を明らかにした。3)バットレスと南北大アーチの傾斜量が整合することを確認した。4)ドーム再建時(562年)における南北大アーチの変形修正量を算出し、ドーム再建時から現在までのピア、大アーチの実質傾斜量を算出した。5)内部南北大アーチ頂点の移動量とドーム・ベースの変形量がよく整合することから、二重構造となっている南北大アーチが構造的に一体として機能していることを確認した。6)南北テュンパヌムについて、1992年実施の写真測量のデータから1/50の等高線図とメッシュ・データを得、これをもとにテュンパヌムの歪みを正確に把握し、9世紀の再建範囲を推定した。テュンパヌムの外傾を視覚化し、その変形がテュンパヌム中心軸に対して非対称であることを確認した。7)ハギオス・セルギオス・カイ・バッコス聖堂のドームについて、1992年に実施した写真測量データから1/50の等高線図を作成、劣化状況を図化した。
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