研究課題/領域番号 |
11450238
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金属物性
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長村 光造 京都大学, 工学研究科, 教授 (50026209)
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研究分担者 |
奥田 浩司 奈良先端科学技術大学, 物質科学教育センター, 助教授 (50214060)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
16,400千円 (直接経費: 16,400千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
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キーワード | 状態図 / 不変系反応 / 2相平衡 / 超伝導相 / 相律 / 単相領域 / ビスマス系酸化物超伝導体 / 機械的性質 |
研究概要 |
Bi, Pbなどの揮発成分を含むための特殊なセルを考案した。すなわち銀基板に所定の組成の仮焼体を湿布したものを銀の小さな箱に入れ、さらに銀の蓋で密閉した。これにより約750から850℃の温度範囲では銀を通して外気と酸素は出入りするが、他のカチオン元素は散逸しなくなる。このセルを用いることにより平衡状態図を作成することが容易となった。対象とする状態図は膨大であるため超伝導相Bi2212およびBi2223を含む相平衡関係を中心として調べた。とくにBi2212からBi2223への相変換機構について検討した。これらのデータを次に述べる計算ソフトに入力し、多元系状態図を作成する。最初の実験では酸素分圧一定(大気圧)として、不変系反応を起こす組成、温度と相関系の実験条件を明らかにした。予測される不変系と自由度1の領域の条件をすべて入力すると、可能な状態図の形(スケルトン)が一意的ではないが小数決るような多元系状態図作成計算機ソフトのアルゴリズムをThermo-Calcを利用して構築した。 現在高Jc化が達成されているBi2212およびBi2223線材の組織は4〜6相の多相組織であり、Ag/Bi2223線材ではBi2223層の体積分率が90〜95%程度あり、これらの試料の超伝導特性および疲労特性を含む機械的性質を調べ、最適組成と試料作成条件を判定した。
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