配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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研究概要 |
研究課題は,粉末プロセスを精密加工の基盤技術にするために設定した。試行錯誤に試験結果を相対的に比較する従来の評価法には,無駄や誤りを犯しやすい弱点があるので,このアプローチ法の踏襲を忌避した。それに代え,原料である粉末や短繊維などの独立分散相や,製品となる焼結部品などの空孔を含んだ不均質多相組織(多孔質体)に、本質を捉える定量キャラクターをそれぞれに探索し,試験結果等の解析に定量性を付与すると共に,結果をもたらす要因の顕在化とその寄与率(影響力)を算出又は推定して,試験に信頼性と再現性を確保した評価方法を構築することが出来た。材料特性との関連においても,キャラクター値の分布を統計学を援用して定めることを提案した。個々に狙いを定めた試験の数々で単に成果を考察することに留まらず,系統的研究を創案して種々の試験を実施した。幸いにも,これまでに展開した粉末に関する基礎研究の成果を総括した実績は,広く国内外で高く評価され,国内外に向けては,技術教育図書に長年の経験を持つJohn Wiley and Sons社から教科書兼専門参考図書として."New Quantitative Approach to Powder Technology"を出版できた。一方国内では,粉体粉末冶金協会で,「粉末と粉末プロセスに関する定量解析の研究」と「粉体技術への新しい定量アプローチ法の構築と応用」をそれぞれの業績題目として,研究進歩賞と研究功績賞を得ている。
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