研究課題/領域番号 |
11450316
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物・生体工学
|
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
吉田 和哉 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (50252622)
|
研究分担者 |
和田 健彦 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20220957)
福崎 英一郎 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40273594)
新名 惇彦 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (30029235)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
2001年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1999年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
|
キーワード | アンチセンス法 / 植物細胞 / トランスジェニック植物 / PALボックス配列 / ペルオキシダーゼ遺伝子 / プロモーター / 転写因子 / アンチセンス化合 / phosphorothioate / タバコ培養細胞 / 熱ショックプロモーター / レポーターGUS遺伝子 |
研究概要 |
【目的】植物におけるアンチジーン化合物(ホスホロチオエート型オリゴ:S-oligo)による遺伝子機能抑制法の確立する。 【実験】 1)植物細胞に取込まれたS-oligoの動態の解析、2)S-oligoによる遺伝子機能抑制、3)従来型アンチセンス法による転写因子遺伝子の抑制実験。 【結果と考察】 1.S-oligoを含む培地で培養したタバコBY2細胞中にS-oligoが取込まれていることを、共焦点レーザー顕微鏡観察、およびサザン解析によって確認した。 2.アンチセンスS-oligoによるレポーター遺伝子の機能抑制を試みたが、明確な抑制効果は認められなかった。今後、in vitro翻訳系を用いたS-oligoの定量的検討が必要である。 3.アンチセンス法が植物遺伝子の機能同定に有効な手段であることを確認する実験を行った。当研究グループでは、フェニルプロパノイド生合成系遺伝子のプロモーター領域に存在する発現シス配列(PAL box)に結合するタンパク質因子(NtLim1)を同定している。遺伝子発現制御におけるNtLim1の機能を明らかにするために、NtLim1遺伝子のアンチセンス遺伝子を導入した形質転換タバコを作製した。このタバコにPAL box配列を発現シス因子として持つprxC2プロモーターにGUSレポーター遺伝子を連結した融合遺伝子を多重導入したところ、prxC2プロモーターの発現活性が抑制された。この結果は、NtLim1がPAL boxを介した遺伝子発現制御に機能していることを示すと共に、植物遺伝子の機能解析に対するアンチセンス法の有効性を示している。今後、有効なアンチジーン化合物が開発された段階で、再度、植物遺伝子の抑制法の開発に挑戦すべきであり、今回の研究はその際の方法論を提供できたと考えている。
|