研究課題/領域番号 |
11450344
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
土井 隆行 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (90212076)
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研究分担者 |
高橋 孝志 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80110724)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | 均一系触媒反応 / 不斉水素化 / 溝呂木-Heck反応 / カルボニル化 / 固相合成 / コンビナトリアル合成 / ペプチドミメティック / 環状ペプチド / 非天然型ペプチド / コンビナトリアルライブラリー / HIVプロテアーゼ阻害剤 / 均一系触媒 / 環状ジアミド / 分子力場計算 / ルテニウム触媒 / 10員環 |
研究概要 |
ペプチドとタンパク質は、生体制御に重要な役割を果たしている。しかしながら、その分子レベルでの詳細な機能解明は、未だなされていない。急所となっているのは、タンパクにおいてはその分子の巨大さ、ペプチドにおいてはその豊富に分子の形(立体配座)を変えられる自由度のため、その解析が困難な点である.そこで、巨大なタンパクの機能発現に重要な部位を取りだし、ある種その立体配座が固定された合成ペプチドミミックスを用いて解明しようと考え、基盤となる新規合成法の開発を試みた。 (i)HIVプロテアーゼ阻害剤のコア部位となるジアミン化合物の立体化学を2度の不斉水素化を利用し、光学的に純粋に作り分ける手法を見出した。さらにジアミンとジカルボン酸からなる環状ジアミドを設計、立体的に非常に混んでいるテトラベンジル置換環状ジアミドの新規合成法を開発した。(ii)非天然型アミノ酸をペプチドミミックの合成に利用するために非天然型のアミノ酸を自在に合成し、これをペプチド鎖の任意の位置に導入する手法を開発した。固相上にデヒドロアラニンを合成し、パラジウム触媒を用いた溝呂木-Heck反応による炭素-炭素結合形成を行った。さらに続くロジウム触媒を用いる不斉水素化において、触媒制御により不斉面を制御し、アミノ酸3種、ヨウ化アリール6種、不斉面選択2種からなる計38種のジおよびトリペプチドのコンビナトリアル合成に成功した。(iii)ヨウ化アリールを含むペプチドのパラジウム触媒を利用したカルボニル化-環化反応により新規環状アミド、および環状ケトアミドの合成法を開発した。液相法を用いると後者が選択的に得られるのに対し、固相上に担持した化合物について前者が選択的に得られる条件を探索し、ヨウ化アリールのオルト、メタ、パラ置換から得られる含芳香族環状アミドのコンビナトリアル合成を達成した。
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