研究課題/領域番号 |
11450351
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田丸 良直 長崎大学, 工学部, 教授 (80026319)
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研究分担者 |
田中 修司 長崎大学, 工学部, 助教授 (80217033)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1999年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | パラジウム / ニッケル / 触媒反応 / 有機ホウ素 / 有機亜鉛 / アルケン / アルキン / ジエン / 有機ホウ酸 / 求核的アリル化 / 親電子的アリル化 / アリルアルコール / トリエチレンホウ素 / 極性転換 / アリル化 / 活性メチレン化合物 / アルキルアルデヒド / 極性転移 / アルデヒド |
研究概要 |
遷移金属としてNiやPdを触媒として用い、以下に要約する新規で有用な新反応を開発した。 1)アリルアルコールと脂肪族アルデヒドをトリエチルボラン存在下、パラジウムを触媒として室温で反応させることによりアルデヒドα-位での選択的アリル化を可能とした。これは在来法に比べ原料や反応操作の上で幾段にも勝っている。 2)アリルアルコールと脂肪族アルデヒドをトリエチル亜鉛存在下、パラジウムを触媒として室温で反応させることによりアルデヒドカルボニル炭素での選択的アリル化を可能とした。これは在来法に比べ原料や反応操作の上で幾段にも勝っている。 3)アリルアルコールやジヒドロフラン、ジヒドロピランは保護基としても有用である。保護基とは役目を果たした後では切り捨てられる。本課題ではアリル-THF,アリル-THPエーテルをアリル1,4-ブタンジオール、アリル1,5-ペンタンジオールに変換する新法を開発した。これは、廃棄物の有効利用という観点から画期的な発想でもあり、独創性の高い新技術である。 4)ニッケルを触媒として、ジメチル亜鉛、アルキン、1,3-ジエン、カルボニル化合物を反応させると、これらの成分がこの順に1:1:1:1で反応し立体選択的に(3E,6Z)-オクタジエン-1-オールが得られた。 5)ニッケルを触媒として、トリエチルボラン、1,3-ジエン、カルボニル化合物を反応させると、カルボニル化合物のホモアリル化が進み、立体選択的にanti-1,3-二置換-4-ペンテン-1-オールが得られた。
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