研究課題/領域番号 |
11450355
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡本 佳男 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60029501)
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研究分担者 |
幅上 茂樹 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 講師 (30252266)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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キーワード | 立体特異性重合 / α-(置換)アクリル酸エステル / ラジカル重合 / アニオン重合 / ポリ(クラウンエーテル) / ルイス酸 / らせん / イオンチャンネル / マクロ環状モノマー / ナノチューブ / アルカリ金属抽出能 / オルト置換スチレン / タクチシチー / ルイス酸触媒 / らせん構造 / 構造制御重合 / 立体規則性 |
研究概要 |
α-(置換メチル)アクリル酸エステルは、オレフィンのα位に2種類の官能基を有するモノマーである。我々は、そのリチウム反応剤等を用いたアニオン重合が、α位に導入する置換基を設計することにより、イソタクチック特異的に進行することを見いだした。本研究では、このモノマーデザインによる重合の高度な立体制御をさらに発展、応用することにより、以下のことを明らかにした。1.α-位に2級のアミノ基、チオフェン等のヘテロ芳香環、チオエーテル基等、様々な官能基を有するα-(置換)アクリル酸エステルのアニオン重合について検討した結果、いずれもモノマーの構造および重合反応をうまくデザインすることにより、生成ポリマーの構造を高度に制御できることを明らかにした。2.通常、その立体制御が極めて困難であるラジカル重合において、触媒量のルイス酸を添加し、そのモノマーおよび成長末端への配位構造を制御することにより、イソタクチックからシンジオタクチックに至る様々な立体規則性を有するポリマーを合成することに成功した。さらにこの手法を応用し、汎用性モノマーであるアクリルアミド類の重合における高度な立体制御を達成した。3.スチレンのオルト位に光学活性ジアミンを導入したモノマーを設計し、アニオン重合を行なうことにより、生成ポリマーの1次構造のみならず、ポリスチレン誘導体ではこれまで例のない、主鎖の規則的な構造に基づくと考えられるらせん構造等の高次構造制御を達成した。4.α-(置換メチル)アクリル酸エステルの特徴的なモノマー構造に着目し、マクロ環状モノマーを設計、アニオン重合を行うことにより、新規な構造を有するポリ(クラウンエーテル)を構築した。さらにその特徴的な機能について明らかにし、ナノチューブ構造の構築やより高度な機能の創成が可能であることを示した。
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