研究課題/領域番号 |
11450366
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
白井 汪芳 信州大学, 繊維学部, 教授 (80021153)
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研究分担者 |
木村 睦 信州大学, 繊維学部, 助手 (60273075)
英 謙二 信州大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60126696)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | ポリフィリン / フタロシアニン / デンドリマー / 高分子 / 共役オリゴマー / 水素結合 / 配位子 / 配位高分子 / 液晶性 / ポルフィリン / 星型 / ブロック共重合 / メタセシス重合 / フラーレン / フタロンシアニン / 包接 / 超分子 / 蛍光センター / 触媒 / 金属錯体 / 分子接合 / 超分子化学 / ナノテクノロジー / 自己会合 |
研究概要 |
トリフェニレン・フタロシアニンに代表されるディスク状化合物は、分子間の強いπ-π相互作用によって自発的にスタッキングし一次元カラムを形成する。ディスク状化合物がスタッキングしたカラム内では、電子・ホールがカラム軸に沿って輸送されることが報告されており、カラムの成長を自在に行うことができれば新規なナノスケールのワイヤー・ケーブルとして機能すると考えられている。また、ディスク周辺に分子修飾することにより、一次元のカラムが多次元的に組織化する。このカラムの自己組織化を利用すればカラムの配置が可能となり新規なディスク状化合物を用いたナノデバイスの構築が可能となる。そこで、種々のディスク状化合物の自己組織化について検討を行った。研究期間内には金属ポルフィリンおよびフタロシアニン錯体と種々の機能性ユニットを連結させ、新規な機能性金属錯体を合成した。さらに、これらの金属錯体同士が自発的に集積化し、得意な自己組織体を形成することを見いだした。デンドリマー・共役オリゴマー・配位子・重合基を導入した金属錯体群を合成した。デンドリマー内に金属ポルフィリン錯体を包含した分子では、分子内に構築されたナノスペースを利用した物質認識が可能となった。共役オリゴマーを結合させた金属フタロシアニン錯体では、共役オリゴマーの長さによって吸収および蛍光スペクトルが変化し、側鎖によるスペクトルのチューニングが可能であることを示した。これらの研究によって、新規な機能性ポルフィリン・フタロシアニン高分子材料を創成できたと考えている。
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