研究課題/領域番号 |
11460078
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
木村 志郎 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (30023443)
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研究分担者 |
横地 秀行 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (60124723)
棚橋 光彦 岐阜大学, 農学部, 教授 (80093269)
平嶋 義彦 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (30208821)
土川 覚 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (30227417)
佐々木 康寿 (佐々木 康壽) 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (90154004)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | しまりばめ / ほぞ / 仕口 / 圧縮セット / 形状記録 / 引抜き強度 / 木構造 / 木材 / 木造建築 / 回復 / 温度 |
研究概要 |
木材の弾塑性的性質、形状記憶性を生かし、ほぞの圧縮セット、回復性を用いたしまりばめ仕口について検討した。圧縮セットほぞをほぞ穴に挿入し、熱、水分により圧縮セットを回復した直後の高含水率状態のしまりばめ仕口は、圧縮変形の回復力と細胞の膨潤力によって、非常に強固で高い引抜き強度3kNを示した。しかし、しまりばめ仕口が乾燥し気乾状態になると、回復力が消滅し、細胞が収縮し、完全なすきまばめ状態になり、試みは失敗となった。 そこで、圧縮・回復法の利点を生かし、深さ方向に大きさが変化する形状制御型の変則しまりばめ仕口に研究対象を変更した。深さ方向に傾斜をもたせた蟻形ほぞと段差のあるT型ほぞのしまりばめ仕口を作成し、引抜き強度を調べた。ここでは、仕口接合時に圧縮セットを熱、水分による回復操作を施してから、完全に乾燥し、気乾状態にさせた。その結果、ほぞ深さ50mm、ほぞ短辺30mm、長辺80mm程度の寸法の変則しまりばめ仕口で、T型ほぞでは引抜き強度5kN、ほぞ深さ方向に傾斜角7°の蟻形ほぞで引抜き強度2kNの結果を得た。これらの引抜き強度値はある程度高いものと思われ、この変則しまりばめ方法の可能性が伺えた。
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