配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1999年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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研究概要 |
本研究は、光センシングによる非破壊計測を、診断・栽培管理に応用するための計測技術に高めるための基礎データを得ることを目的とした。 (1)光強度を変化させてクロロフィル蛍光パラメータであるYieldを反復して計測することにより、実際の栽培作物の水分状態・水ストレス状態を明期条件下において非破壊・非接触で検出する測定法の可能性を検討した。ホウレンソウの根部に水ストレスをかけ、葉中の水ポテンシャル、従来から用いられている一回の飽和パルス光照射によるYieldの経時変化の測定、および新たに考案した反復Yield測定法によるYield曲線の測定を行い、検出できる情報量の比較を行った。 (2)クロロフィル蛍光の2次元画像計測法の開発 まずクロロフィル蛍光画像計測システムを開発し,個葉のクロロフィル蛍光を,インダクション法と飽和パルス法の両方同時に計測して蛍光パラメータを求め,2次元的な蛍光変化を抽出できる方法を確立した。本方法を用いて,農薬を吸収させてその障害部位検出を行った結果,インダクション法により光化学系IとIIの間に電子伝達系の阻害部位のあることを特定し,飽和パルス法によりqN画像やNPQ画像を用いて障害の進行程度を定量的に評価できることが分かり,両測定法の併用が有効なことを明らかにした。 (3)葉内色素と光反応の関係解明 葉内色素であるカロチノイドおよびクロロフィルは、光合成メカニズムに関与する要素であるために、クロロフィル蛍光特性に影響を及ぼすと同時に,光の波長特性の影響を受けると思われる。そこで,様々な波長特性の光源下におけるこれらの色素合成の特性を遺伝子発現レベルで解析するために、指標となる発現遺伝子の抽出を試みた。オオムギを材料とし,カロチノイド合成に関わる酵素遺伝子であるGGPS, PSY, PDSの単離抽出に成功し,その発現量をモニタリングする実験系を確立した。
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