研究課題/領域番号 |
11460127
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮本 元 京都大学, 農学研究科, 教授 (00026618)
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研究分担者 |
杉本 実紀 京都大学, 農学研究科, 助手 (20243074)
眞鍋 昇 京都大学, 農学研究科, 助教授 (80243070)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | 卵巣 / 卵胞 / 顆粒層細胞 / 哺乳類 / アポトーシス / 細胞死受容体 / モノクローナル抗体 / プログラム細胞死 / アポトーシス受容体 / デコイ受容体 / HVJ-リポソーム / 遺伝子導入 / ブタ / モノクロナール抗体 |
研究概要 |
哺乳類の卵巣においては、優良な子孫のみを後代に残して繁栄するため、99.9%以上の卵胞が閉鎖によって選択的に死滅して0.1%以下のごくわずかの卵胞のみを排卵させる機構が存在する。しかし、この分子機構が未解明であるので、これを明らかとすべく、卵胞閉鎖に支配的に関与する顆粒層細胞アポトーシスを直接的に制御している顆粒層細胞の表面に発現しているアポトーシス受容体を見出し、そのシグナル伝達系の解明を進めた。すなわち、(1)卵胞を構成する内外卵胞膜細胞、顆粒層細胞、卵丘細胞、卵母細胞を顕微鏡下に精密の分離できるブタ卵胞を材料として用い、卵胞退行に伴って顆粒層細胞に特異的に発現するmRNAを検出・同定するため、健常(卵胞外より卵子-卵丘細胞複合体が視認可)と退行(視認不可)卵胞由来の卵母、卵丘、顆粒層細胞のライブラリーを利用して、サブトラクション-PCR法にて退行卵胞に特異的なmRNAを増幅・同定し、チロシンキナーゼドメインをもつ血小板由来成長因子様の細胞分化制御因子を見出した。(2)健常卵胞から調製した顆粒層細胞を抗原として感作して細胞膜結合性の糖蛋白質と糖鎖構造特に細胞膜表面に発現する顆粒層細胞特異的細胞死受容体分子を検索するため、標的分子を認識・検出できるモノクロナール抗体を作成できた。このモノクロナール抗体が認識する腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーに属する新規な細胞死受容体を同定した。子の細胞死受容体は、肝、腎、脳などの卵巣以外の組織には発現していない、顆粒層細胞特異的に発現しているもので、Fas、TNF、TRAIL受容体などの既知細胞死受容体とは異なる新規なものであった。
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