研究課題/領域番号 |
11460136
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
塩田 邦郎 (2001) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80196352)
高橋 英司 (1999-2000) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50183439)
|
研究分担者 |
遠矢 幸伸 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20180119)
明石 博臣 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10334327)
高橋 英司 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 名誉教授 (50183439)
前田 健 山口大学, 農学部, 助教授 (90284273)
宮沢 孝幸 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (80282705)
塩田 邦郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80196352)
堀本 泰介 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (00222282)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2001年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2000年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1999年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
|
キーワード | FIV / CD8 / CD56 / CD2 / ネコ / 感染防御 / T細胞 / エイズ / CD11 / モノクローナル抗体 / 接着分子 / NK細胞 |
研究概要 |
ネコ免疫不全ウイルス(FIV)は、後天性免疫不全症候群(エイズ)様症状のネコから分離され、ヒト免疫不全ウイルスと同じくレトロウイルス科レンチウイルス属に分類される。本研究はFIV感染防御上大きな役割を担っていると考えられるCD8陽性細胞およびNK細胞を中心に、そのphenotypeと抗FIV活性を解析することを目的としている。当該研究期間において以下の項目について研究を行い、新たな知見を得た。 1.NK細胞マーカーの解析:ネコFcγRIII-Aの膜貫通型分子のクローニングとネコCD56抗原のバキュロウイルス組換え発現に成功した。CD56についてはモノクローナル抗体(MAb)も作製した。 2.CD8α+β-or low細胞群の解析:ネコCD3εを組換え発現させた蛋白を抗原としてMAbを作製し、FIV増殖抑制活性を有するCD8α+β-or low細胞群のフローサイト解析に用いた。その結果、当該細胞群はT細胞系であると考えられた。 3.ネコCD2の性状解析:免疫応答において重要なT細胞表面抗原CD2のネコホモローグをクローン化してその塩基配列を決定した。解析したcDNAには1008塩基対の翻訳可能領域が含まれており、336アミノ酸をコードし、その配列は他の動物と46〜57%の相同性を有していた。さらに、抗ネコCD2MAbを作製したところ、得られた抗体はネコCD2のEロゼット形成を阻止し、フローサイトメトリーによるネコ末梢血中のCD2陽性細胞の検出に有用であることが示された。 4.ネコCD11aの抗体作製:CD2と同様、免疫応答に重要な接着分子CD11aのネコホモローグのcDNAをバキュロウイルスにより組換え発現させ、抗ネコCD11aMAbを作製した。T細胞の活性化に伴うCD11aの発現量増加が認められ、ネコ末梢血中の活性化T細胞の解析に有用であった。
|