研究課題/領域番号 |
11460153
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
森本 幸裕 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (40141501)
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研究分担者 |
渡邉 紹裕 (渡辺 紹裕) 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助教授 (50175105)
小崎 隆 京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00144345)
石田 紀夫 (石田 紀郎) 京都大学, 大学院・アジアアフリカ地域研究研究科, 教授 (80026434)
夏原 由博 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 講師 (20270762)
中原 紘之 京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (80026567)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
2000年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1999年度: 10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
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キーワード | 中央アジア / アラル海 / 乾燥地 / リモートセンシング / GIS / 植生モニタリング / 土壌発達 / 生物多様性 |
研究概要 |
中央アジア乾燥地における粗放な大規模潅漑農業がもたらしたアラル海の大幅縮小と分断をはじめとする、さまざまな環境破壊に対して、これまでにえられているデータをGISにとりまとめ、特に「自然立地にもとづく生物資源環境修復」「広域の水循環システムへの配慮」「ランドスケープエコロジーにもとづく生物多様性保全」に着目した環境資源再生シナリオを複数試作し、本共同研究者だけでなく現地科学者を含む専門家により、それぞれの利点と課題および実行可能性に関する評価結果を明らかにすることを目的とする。 地域の持続可能な生物資源保全に関するシナリオアプローチとその基礎となる現地調査とGISデータベースの構築に着手した。地質図と植生や土壌などに基づいた生態区分図のデジタイズ、デジタル地形モデルと気象関連のデータ、さらにこれらとNOAA/AVHRR 10 days compositを組み合わせて自然立地および資源環境評価をインタラクティブにできるシステムを作成した。 現地調査によって,北アラルと南アラルの間の粗放なダム建設と崩壊で大幅な環境変動が発生していることが判明した。また、自然立地によって農業生産の動向が大幅に異なることが判明した。トルキスタン地域では持続的に伝統的灌漑農業が健在である一方、クジルオルダでは農業はかなり縮小したが水は大量採取され、下流のカザリンスク地域では大規模灌漑農業はほぼ崩壊していた。一方で、カザリンスク地域において、この地域で絶滅したと考えられていたペリカンの繁殖を確認した。
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