研究課題/領域番号 |
11470032
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
脊山 洋右 (背山 洋右) 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90010082)
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研究分担者 |
久保田 俊一郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00260480)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2000年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
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キーワード | コレスタノール / アポトーシス / 神経細胞死 / 脳腱黄色腫症 / 角膜内皮細胞 / 水晶体上皮細胞 / 小脳失調症 / 白内障 / CTX / プルキンエ細胞 / インターロイキン1β / CPP32プロテアーゼ / 小脳症状 / インターロイキン 1β / CPP32 プロテアーゼ |
研究概要 |
脳健黄色腫症(CTX)はステロール27位水酸化酵素の障害による先天性の脂質代謝異常症で、血清コレスタノール値が上昇し、腱(特にアキレス腱)および神経系の黄色腫、小脳症状、錐体路症状、若年性白内障、痴呆などの症状が現れる。CTX患者の小脳症状、眼症状の機構解明を本研究の目的とした。ラットに高コレスタノール食を投与したところ、高コレスタノール血症を引き起こした。そこで、コレスタノールが小脳(特にプルキンエ細胞)、角膜内皮細胞・水晶体上皮細胞の細胞死(アポトーシス)を起こすとの仮説をたて、これを実証する実験を行った。コレスタノール濃度は,小脳細胞,角膜内皮細胞、水晶体上皮細胞で、10μg/mlコレスタノール添加群でコントロール群に比べ有意に上昇した.また、細胞生存率が減少した。TUNEL法による解析で、小脳細胞,角膜内皮細胞、水晶体上皮細胞ともに10μg/mlコレスタノール添加群の核に強い蛍光が認められアポトーシスが誘導されていると考えられた。角膜内皮細胞、水晶体上皮細胞ともに時間依存的にICE, CPP32 protease活性が10μg/mlコレスタノール添加群でコントロール群に比べ有意に上昇していた。以上の結果は上記の仮説を実証し、CTX患者の小脳症状、眼症状の機構解明に寄与する研究成果をあげた。
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