研究課題/領域番号 |
11470048
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
范 江霖 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60272192)
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研究分担者 |
卯木 浩之 筑波大学, 基礎医学系, 助手 (40323290)
井出 良浩 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (70258606)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1999年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 遺伝子導入動物 / トランスジェニックウサギ / リポ蛋白代謝 / 動脈硬化 / 高脂血症 / リパーゼ / レムナントリポ蛋白 / アポ蛋白 / リポ蛋白 / 動物モデル / 遺伝子導入モデル / 脂質代謝 |
研究概要 |
ヒトリポ蛋白リパーゼを発現するトランスジェニック(Trg)ウサギ 1.Trgウサギの作製 我々は、ヒトリポ蛋白リパーゼを全身並びにマクロファージで発現するTrgウサギを作製することを目的として、ニワトリのβ-actinプロモータ、マクロファージスカベンジャーレセプタープロモータを用いてヒトのLPLcDNAと構築した。合計6800個の受精卵にマイクロインジェクションを行った結果、230羽の仔ウサギが産まれ、そのうち12羽のウサギゲノムDNAにヒトLPLが導入されているのを確認した。これらのfounderウサギを繁殖し、最終的に3系統のLPL Trgウサギを確立した。 2.Trgウサギの特徴 Trgウサギではヘパリンを静注した血清のLPLの活性が正常ウサギより約4倍高く、分子量60KDのヒトLPL蛋白がSDS-PAGEウエスタンプロットにより確認された。正常のウサギと比し、Trgウサギでは血漿の中性脂肪は約5倍、HDL-Cは約3倍の低下が認められた。血漿のリポ蛋白を解析したところ、TrgウサギのVLDLとIDLの量が著しく減少しており、LDLの量が正常ウサギより7倍増加している。 3.16週間の高コレステロール食負荷をしたTrgウサギの解析 高コレステロール食餌投与実験ではTrgウサギの場合は正常ウサギに比べて、高コレステロール血症が著明に抑制され、動脈硬化の発生が認められなかった。LPLの過剰発現によるレムナントリポ蛋白の分解除去は促進されることが示唆された。 4.WHHL LPL Trgウサギの作製 Trgウサギと高脂血症モデルであるWHHLウサギを交配させ、新規Trgウサギの作製に成功し、解析を行っている。
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