研究課題/領域番号 |
11470056
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
樋口 京一 信州大学, 医学部, 教授 (20173156)
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研究分担者 |
内木 宏延 福井医科大学, 医学部, 教授 (10227704)
森 政之 信州大学, 医学部, 講師 (60273190)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | アミロイドーシス / マウス / apoA-II / 伝播 / ミスフォールディング / 線維構造 / 環境要因 / アミロイド-シス / in situ hybridization |
研究概要 |
マウスアミロイドーシス(AApoAII)を用いてアミロイド線維蛋白ミスフォールディング機構の解明を目指し以下の研究業績を得た。 1)アミロイドーシス発症マウスからの未発症マウスへのアミロイドーシスの伝播を示した。食糞によるマウス糞中のAApoAIIの伝播による発症の可能性を示した。 2)野生型apoA-II(B型)を持ち、アミロイドーシスは自然発症しないSAMR1やC57BLマウスへAApoAIIを投与することによりアミロイドーシスを誘発出来た。アミロイド線維構造との接触によって野生型apoA-II蛋白のミスフォールディングを引き起こしたと考えられる。 3)アミロイド蛋白質apoA-IIの産生細胞をin situ hybridizationと免疫組織化学法で同定し、肝臓以外に舌、皮膚、消化管等、アミロイド沈着臓器での発現を明らかにした。局所で産生させるアミロイド蛋白質が線維形成に重要であることを示した。 4)ヒトやマウス臓器より分離した、あるいは試験管内で作成した各種アミロイド線維をマウスに投与し、動物種、アミロイド蛋白質の差を超えて、共通したアミロイド線維構造がアミロイドーシスを誘発することを示した。 5)アミロイドーシスが発症した母親マウスより出生した仔マウスではアミロイドーシスの発症が促進され、母子間のアミロイド線維構造伝播の可能性を示唆した。 6)野生型apoA-II(A型)を持つC57BLマウスでの重篤なアミロイド沈着を発見し、生化学的、病理学的検討を行った。線維構造、沈着部位が従来のアミロイド線維と異なった性質を明らかにした。 7)アミロイドーシス発症を調節する因子として、抗酸化剤や食餌脂肪の影響を解析した。
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