研究課題/領域番号 |
11470074
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
菅原 勘悦 (2001) 山形大学, 医学部, 教務職員 (60110673)
中村 喜代人 (1999-2000) 山形大学, 医学部, 教授 (00125775)
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研究分担者 |
本郷 誠治 山形大学, 医学部, 助教授 (90229245)
松嵜 葉子 山形大学, 医学部, 助手 (00292417)
菅原 勘悦 山形大学, 医学部, 教務職員 (60110673)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1999年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | C型インフルエンザウイルス / HE蛋白 / 糖鎖 / 細胞内輸送 / ジスルフィド結合 / 高次構造 / カルネキシン / エピトープ形成 |
研究概要 |
C型インフルエンザウイルスのヘムアグルチニン・エステラーゼ(HE)分子上には8つ(26位、61位、131位、144位、189位、395位、552位、603位)の糖鎖結合部位が存在し、そのうちの7つ(131位を除く)に糖鎖が付加されている。各々の糖鎖結合モチーフを破壊した変異蛋白の性状解析を進めた結果、昨年度までにHEの茎状部に位置する26位と603位の糖鎖を欠くと、HEは3量体を形成できず、その結果小胞体からゴルジ装置への輸送能を失うことを明らかにした。 本年度は、この茎状部の糖鎖が高次構造と細胞内輸送に必要である理由が、小胞体に存在する糖鎖結合性シャペロン(カルネキシン)との結合性を担っているためであるとの作業仮説をたて、その正否を検討した。 茎状部の糖鎖結合部位(26位、552位、603位)を1つ、2つ、又は3つのすべてを欠くHE変異蛋白が抗カルネキシン抗体を用いた免疫沈降法で共沈されるかにより、HEとカルネキシンとの結合を解析し以下の成績を得た。1)26位と603位の両方を欠くと、共沈されるHEの量が著しく減少したので、両部位の糖鎖がカルネキシンとの結合に与かる。2)茎状部のすべての糖鎖結合部位を欠いても少量の共沈が見られたことから、糖鎖を介さないシャペロン機能によってもカルネキシンが結合し得る可能性が示唆された。
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