研究課題/領域番号 |
11470087
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菊谷 仁 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (80161412)
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研究分担者 |
熊ノ郷 淳 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (10294125)
吉田 謙二 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (80294122)
安居 輝人 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60283074)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2000年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1999年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
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キーワード | CD100 / CD40シグナル / LPS / セマフォリン / CD100欠損マウス / T細胞 / CD72 / SHP1 / トランスジェニックマウス / EB-ウイルス / LMP1 |
研究概要 |
1)CD40欠損マウスのマクロファージやB細胞はLPSに対して低反応性を示すが、CD40リガンド欠損マウスにおいてはこのような低応答性が認められないことを示し、CD40がリガンド非依存的にLPS応答に関わっている事を明らかにした。さらに、生化学的な解析から、LPS刺激依存的にCD40がLPSのシグナル伝達分子TLR4と会合し直接LPSシグナルの増幅に寄与していることを示した。 2)昨年度CD40シグナルの標的遺伝子産物として同定したCD100とその受容体CD72によるシグナル伝達機構を解析し、CD100の結合がCD72の脱リン酸化を誘導するとともに、CD72に会合している負のシグナル伝達分子SHP1の解離を誘導することを示した。すなわち、CD100はCD72の負のシグナルを解除することにより、B細胞の活性化を更に亢進させる事が明らかになった。 3)CD100欠損マウスにおいては、B細胞の反応性だけでなくT細胞のin vivoにおけるプライミングも著明に低下していることを明らかにした。また、このT細胞プライミングの不全は、樹状細胞などの抗原提示細胞がCD100非存在下においては活性化されないためであることも明らかになった。 4)リンパ球を刺激すると、CD100がタンパク質分解酵素によって切断され、補助刺激活性を有したまま可溶性CD100として細胞から遊離することが明らかになった。T依存性抗原で免疫したマウスや自己免疫マウスMLR/lprにおいては、血中の可溶性CD100の濃度が上昇し、抗原特異的抗体価や自己抗体価と相関する事を示した。
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