研究課題/領域番号 |
11470091
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
義江 修 近畿大学, 医学部, 教授 (10166910)
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研究分担者 |
野見山 尚之 熊本大学, 医学部, 講師 (00156225)
宮澤 正顕 近畿大学, 医学部, 教授 (60167757)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2001年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | ケモカイン / ケモカインレセプター / Th2 / アトピー様皮膚炎 / 喘息 / ATL / サイトカイン / 炎症 / 免疫 / アトピー性皮膚炎 / ノックアウトマウス / 成人T細胞白血病 / fractalkine / TARC / LARC / 腸管免疫 / アレルギー / Th2細胞 / 好酸球 / 伝染性軟属腫 |
研究概要 |
本研究は我々が中心となって発見されたリンパ球や樹状細胞を標的とする「免疫系ケモカイン群」の生理作用と病的役割を明らかにすることを目的とした。(1)TARC/CCL17とMDC/CCL22が作用するCCR4はヒト未梢血ではTh2型のメモリーT細胞にきわめて特異的に発現していること、アトピー様皮膚炎モデルNC/Ngaマウスの皮膚ではTARCとMDCの発現が亢進してCCR4陽性T細胞の浸潤が起こること、ヒトのアトピー様皮膚炎患者でも血簗中のTARCとMDCの値は病状に相関して上昇すること、アトピー様皮膚炎患者の血小板はTARCを高レベルで保有していること、表皮角化細胞はIFNγ刺激によりTARCとMDCを発現すること、気道上皮細胞はTNFαやIL-4の刺激でTARCを産生すること、この誘導はグルココルチコイドで抑制されること、などを明らかにした。(2)CCR6に作用して未熟樹状細胞やエフェクターT細胞の一部を遊走するLARC/CCL20は、腸管集合リンパ組織を被う濾胞関連上皮細胞で構成的に発現しており、また培養腸管上皮細胞ではIL-1やTNFαと言った炎症性サイトカイン刺激で誘導されること、それにはLARC遺伝子プロモーター領域のNF-kBサイトが関与すること、皮膚表皮角化細胞でも上記炎症性サイトカインにより誘導がかかり、アトピー性皮膚炎の患者では皮膚でのLARCの発現と血漿中のLARC値が上昇していること、などを明らかにした。(3)2次リンパ組織で選択的に発現するELC/CCL19とSLC/CCL21のレセプターCCR7に対する単クローン抗体を作製し、ATL細胞ではCCR7の発現レベルと白血病細胞のリンパ組織浸潤の程度が正に相関することを明らかにした。(4)ヒト染色体7q11.23の領域から新規のCCケモカイン遺伝子を発見し、そのcDNAをクローニングし、CCR3の新たなリガンドであることを証明し、eotaxin-3/CCL26と命名した。またヒト染色体9p13の領域から新規のCCケモカイン遺伝子を発見し、そのcDNAをクローニングし、皮膚での選択的発現、伝染性軟属腫ウイルスのコードする抑制性ケモカインMC148Rとの近縁性、などを明らかにし、ILC/CCL27と命名した
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