配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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研究概要 |
ディーゼル排気(DE),NO2,O3曝露が抗原繰り返し投与における花粉症(鼻および眼アレルギー)様病態におよぼす影響と影響が見られる最小濃度の推定および影響機構の解析を行うことを目的とした. 0.1,1.0および0.3mg/m3の粒子を含むDE曝露が抗原の投与による鼻や眼のアレルギー反応におよぼす影響をくしゃみおよび鼻汁の分泌,結膜炎症状スコア、結膜内色素漏出量,OAに特異的なIgGおよびIgE抗体価,鼻粘膜の上皮および上皮下ならびに結膜への好酸球の浸潤,ヒスタミンに対する反応性を指標に検討した.鼻や眼のアレルギー反応,特異的なIgG抗体価,上皮および上皮下への好酸球の浸潤,ヒスタミンに対する反応性が濃度に依存して増加することが見いだされた.鼻アレルギーやアレルギー性結膜炎を増悪させることが見られた最小DE濃度は0.1mg/m3であった. NO2曝露の影響をDE曝露の場合と同様の指標を用いて検討し,濃度に依存してアレルギー反応が増悪することが見いだされた.鼻粘膜や結膜への好酸球の浸潤も濃度に依存して増加することが見いだされた.以上のことより,好酸球性炎症や鼻や眼の過敏を介してNO2曝露は鼻や眼のアレルギー反応を増悪させることが示唆された.鼻アレルギーやアレルギー性結膜炎を増悪させることが見られた最小NO2濃度は1ppmであった. 03曝露の影響をDE曝露の場合と同様の指標を用いて検討し,濃度に依存してアレルギー反応が増悪することが見いだされた.IgG抗体価,鼻粘膜や結膜への好酸球の浸潤,物理的刺激に対する反応性についてもほぼ濃度に依存して増加することが見いだされた.好酸球性炎症や鼻や眼の過敏を介してO3曝露は鼻や眼のアレルギー反応を増悪させることが示唆された.鼻アレルギーやアレルギー性結膜炎を増悪させることが見られた最小O3濃度は0.4ppmであった.
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