研究課題/領域番号 |
11470141
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
安藤 正幸 熊本大学, 医学部, 教授 (00040204)
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研究分担者 |
菅 守隆 熊本大学, 医学部, 助教授 (20154437)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 夏型過敏性肺炎 / DNA検出 / PCR / Trichosporon asahii / Trichosporon mucoides / Cryptococcus neoformans / BAL / Trichosporon T.asahii / Trichosporon T.mucoides |
研究概要 |
夏型過敏性肺炎の病因、病態を分子生物学的方法を用いて解明するために、夏型過敏性肺炎の原因抗原であるTrichosporonのDNAが、患者の発症環境における室内気中、気管支肺胞洗浄液中に存在することをPCR法を用いて検討した。その結果、TrichosporonのDNAを制限酵素Alu1およびSau3Aで処理することにより、また、シークエンスすることによりT.asahiiとT.mucoidesをその他のTrichosporon属の菌種と鑑別することが出来た。また、これまで困難であったTrichosporonの近縁であるCryptococcus neoformansを鑑別することが出来た。夏型過敏性肺炎のマウスモデルにおける検討から、抗原検出には抗原暴露後出来るだけ早期に検査することが必要であることがわかった。夏型過敏性肺炎患者の気管支肺胞洗浄液中には、健常対照者に比して有意に、TrichosporonのDNAを検出できた。さらに、夏型過敏性肺炎患者宅の室内気中の塵埃をAnderson's air samplerにて集塵し、この塵埃中にTrichosporonのDNAが存在するかについて検討した結果、検出可能であることが分かった。しかし、Cryptococcus neoformaansは検出出来なかった。以上の成績は夏型過敏性肺炎の肺内ならびに居住環境にTrichosporonが存在することを示している。
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