研究課題/領域番号 |
11470153
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
武田 伸一 国立精神・神経センター, 神経研究所・遺伝子疾患治療研究部, 部長 (90171644)
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研究分担者 |
埜中 征哉 国立精神・神経センター, 神経研究所・微細構造研究部, 部長 (80040210)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2001年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | ユートロフィン / ジストロフィン / mdx mice / DMD / アデノウイルスベクター / mRNAの安定化 / サイトカイン / IL-6 / 免疫応答 / 炎症反応 / 免疫反応 |
研究概要 |
ジストロフィンを欠損しているmdxマウス骨格筋にアデノウイルスベクターを導入したところ、筋変性及び再生筋線維に認められる中心核線維が減少し、表現型が改善していることを見出した。この現象はアデノウイルスベクターを用いて遺伝子導入を行った場合に、遺伝子産物に対する免疫反応が起こり、ジストロフィンのホモログであるユートロフィンの発現が増強されるためであることを明らかにし(Hum Gene Ther 11:669-680,2000)。次にユートロフィンの発現増強において、どのサイトカインが関与するか検討したところ、IL-6の導入が、新生仔mdxマウスの筋形質膜におけるユートロフィンの発現増強を引き起こすことを見出した。アデノウイルスベクター導入後のmdx組織中でのIL-6量をELISAにより定量した結果、導入12時間後をピークに2週後までIL-6が誘導されていた。また、抗IL-6レセプター抗体を投与すると、アデノウイルスベクターによる筋形質膜におけるユートロフィンの発現増強が抑制されたことから、アデノウイルスベクターによるユートロフィンの発現増強にはIL-6が重要な役割を果たしていることが明らかとなった(Hum Gene Ther,13:509-518,2002)。次に、IL-6によるユートロフィンの発現増強がどのレベルで生じているのかTaqMan定量的PT-PCRを用いて検討した。 ユートロフィンの転写産物には5'端の違いにより、A-,A'-及びB-ユートロフィンの3種類が存在するが、IL-6はA-ユートロフィンmRNA発現のみを一過性に増大させた。一方、アデノウイルスベクターは、導入4週後まで3種すべてのユートロフィンmRNA発現を増大させた。これらの結果から、IL-6は主にプロモーターAの活性化を介して、ユートロフィンの転写活性を誘導する可能性が示された、一方、アデノウイルスベクター導入によるユートロフィンの発現増強には、ユートロフィンmRNAの安定化が関与することが示唆された。
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