研究課題/領域番号 |
11470171
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
古川 漸 山口大学, 医学部, 教授 (30095830)
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研究分担者 |
藤原 元紀 山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (90284257)
市山 高志 山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (20263767)
松原 知代 山口大学, 医学部, 助教授 (10245722)
古賀 まゆみ 山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (40263785)
井上 保 山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (70294642)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1999年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | SIRS / 敗血症 / 川崎病 / モノサイト / マクロファージ / M1 / M2 / Th1 / Th2 / nuclear factor kappaB(NF-κB) / nuclear factor kappa B(NF-κB) / IL-10 / IL-12 / CD14^+CD16^+モノサイト / 成熟マクロファージ / PM2K |
研究概要 |
敗血症や川崎病は高サイトカイン血症によって全身的な炎症反応がひきおこされる全身性炎症反応症候群(SRS)という概念でとらえられる。 SIRSの末梢血モノサイト/マクロファージについて1)炎症の重症化・遷延に関与するモノサイト/マクロファージ サブポピュレーションであるCD14^+CD16^+モノサイト/マクロファージをフローサイトメトリーで、2)成熟マクロファージの存在について、Magnetic Cell Separatorを用いてCD14^+モノサイト/マクロファージを分離後ペルオキシダーゼ染色およびPM-2K抗体(マクロファージ特異抗体)との反応性を用いた電顕で、3)Thelper(Th)1/Th2バランスを細胞内サイトカイン染色法によるフローサイトメトリーで、4)M1/M2 dichotomyを血清中interleukin(IL)10とIL-12の面から、5)転写因子であるnuclear factor kappaB(NF-κB)の発現をウエスタンブロットおよびフローサイトメトリーで解析した。SIRSでは1)CD14+CD16^+モノサイト/マクロファージの増加がみられた。2)ペルオキシダーゼ陽性顆粒を有するPM-2K抗体陰性細胞(モノサイト)と、ペルオキシダーゼ陽性顆粒を含まずPM-2K抗体陽性細胞(マクロファージ)が混在し、末梢血中でモノサイトからマクロファージへの変化がおこっていた。3)interferon-gamma産生Tリンパ球の減少がみられた。4)血清中IL-10の上昇がみられM2細胞の活性化がみられた。5)CD14^+モノサイト/マクロファージおよびCD3+Tリンパ球における活性化NF-κBの発現は増加し、その増加はCD14+モノサイト/マクロファージで顕著だった。以上より、SIRSではモノサイト/マクロファージの活性化が重要であると考えられた。
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