研究課題/領域番号 |
11470186
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
橋本 隆 久留米大学, 医学部, 教授 (20129597)
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研究分担者 |
名嘉真 武国 久留米大学, 医学部, 講師 (50221453)
楠原 正洋 久留米大学, 医学部, 講師 (40195441)
森 理 久留米大学, 医学部, 助教授 (10175630)
伊東 恭悟 久留米大学, 医学部, 教授 (50125499)
橋本 隆 久留米大学, 医学部, 教授 (20129597)
目加田 英輔 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (20135742)
山田 源 熊本大学, 動物資源開発技術開発部門, 教授 (80174712)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
2001年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1999年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 表皮 / ケラチノサイト / 細胞接着 / 細胞内情報伝達 / デスモヨーキン / AHNAK / ノックアウトマウス / 癌抑制遺伝子 / デスモソーム / 核移行 / 細胞膜 / デスモヨーキンケラチノサイト / デスモグレイン / エンボプラキン |
研究概要 |
表皮細胞間接着にはデスモソームが最も重要な役割を果たしている。その異常により多くの難治性皮膚疾患を生ずることが明らかとなってきた。デスモソームは種々の構成蛋白からなり、デスモプラキン、ブラコグロビン、デスモグレイン、デスモコリンなどほとんどのデスモソーム構成蛋白のcDNAが単離されている。私どもはそのcDNAを単離し解析した結果、デスモヨーキンは非常に特異な構造を有する蛋白で、ヒト癌抑制遺伝子AHNAK遺伝子産物と同一であることを証明したが、その真の機能はまだ不明である。今回の研究では、デスモヨーキン(AHNAK)の機能を明らかとするために遺伝子ターゲッティング法によるデスモヨーキンのノックアウトマウスを作成した。マウスのゲノムDNAライブラリーからデスモヨーキンのマウスゲノムDNAを単離し、マウスゲノムDNA、neo耐性遺伝子とHSV-tk minigeneを有する遺伝子ターゲッティングベクターを作成した。ES細胞に直線化した上記のターゲッティングベクターを挿入し、相同組換え体をスクリーニングし、その相同組換え体ES細胞を用いてヘテロ変異マウスそしてホモ体作成した。このマウスが実際にデスモヨーキンを欠損していることを遺伝しレベルならびに抗体を用いた蛋白レベルで確認した。同時に、デスモヨーキンの細胞レベルでの機能の研究のためにデスモヨーキンのノックアウトES細胞を樹立した。これらのノックアウトマウスおよびノックアウトES細胞を用いて、現在、各種の検索を施行中である。これらの解析から表皮の細胞接着、分化・増殖に対するデスモヨーキンの真の機能が明らかになることが期待される。特に、その表皮の細胞接着の変化を各種の手法を用いて検討している。なお、胎児死亡でないことが明らかとなり、表皮でのみその発現を欠失させるコンディショナルノックアウトマウスの作成は中止した。
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