研究課題/領域番号 |
11470228
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
|
研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
原田 信広 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00189705)
|
研究分担者 |
諸橋 憲一郎 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (30183114)
佐々木 恵美 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (20178635)
本田 伸一郎 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40257639)
笹野 公伸 東北大学, 医学部, 教授 (50187142)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
|
キーワード | アロマターゼ / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス / 脳の性分化 / 組織特異的発現 / 多重プロモーター / エストロゲン / 骨粗鬆症 / 組織特異的転写因子 |
研究概要 |
昨年度までの研究で、エストロゲン産生能力を完全に喪失したアロマターゼ遺伝子ノックアウトマウス(ArKOマウス)は、脳の性分化、特に雌雄の性的動機付け、性行動、母性行動、攻撃性などに明らかな異常が存在することが明らかになった。脳の性分化・性行動に関与するアロマターゼは脳の性分化の臨界期である誕生前後に一過性の発現ピークを示し、また成熟マウスでは性中枢と呼ばれる視索前野、視床下部、扁桃体など脳の特定領域に発現が局在化している。そこで本年度は脳内アロマターゼのこうした特異的発現制御機構を明らかにする目的で、ArTGマウスを使用した脳特異的プロモーターの解析を行なった。その結果、少なくとも脳内アロマターゼの時期特異的、領域特異的発現には脳特異的プロモーター上流6.4kbが必要であることが明らかになった。次にヒトの様々な組織におけるアロマターゼの特異的発現調節機構を調べる目的でヒト型アロマターゼ遺伝子多重ブロモーターを持つArTGマウスを作成し、このマウスを使用してin vivoでのヒト・アロマターゼ遺伝子発現調節機構の研究を行った。このHumanizedマウスはヒトにおけるアロマターゼ発現パターンと同様に、卵巣・顆粒膜細胞、精巣間質細胞のみならず、胎盤、胎児肝臓、皮膚、脂肪組織、骨、血管組織などの組織でβ-ガラクトシダーゼの発現が認められた。この時、各組織で使用されたアロマターゼ遺伝子多重エクソン・プロモーターはヒトの場合と同様な組織特異的選択性が認められた。今回のTGマウス作成に使用したヒト・アロマターゼ遺伝子の多重エクソン1a、1b、1c、1dの各プロモーター領域は組織特異的発現に最低限必要なエレメントを含んでおり、このTGマウスはヒト・アロマターゼ遺伝子の発現調節を解析するモデルマウスとして有用であることが判った。
|