研究課題/領域番号 |
11470230
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小島 至 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (60143492)
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研究分担者 |
張 有青 群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (10302499)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
2000年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1999年度: 11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
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キーワード | 膵β細胞 / インスリン / 膵内分泌細胞 / 分化誘導 / 転写因子 / 遺伝子発現 |
研究概要 |
膵内分泌細胞の分化過程を解析するモデル系である膵AR42J細胞を用いて、この細胞がインスリン産生細胞へと分化する過程で発現が変化する転写因子を検討した。膵ランゲルハンス氏島に発現することが既に知られている各種転写因子を対象とし、分化前の細胞およびアクチビン+肝細胞増殖因子(HGF)でインスリン産生細胞へと分化した後の細胞からRNAを抽出してRTPCR法によって検討した。分化誘導後に発現が増加する転写因子としてNeurogenin3とPax4が得られた。これら二つの転写因子の発現はHGFではなくてアクチビンによって発現が誘導された。そこでこれら二つの転写因子が分化過程でどのような機能を果たしているかを検討するため、分化前のAR42J細胞にこれらの転写因子の遺伝子を導入してその効果を検討した。その結果、Pax4の遺伝子導入では何も起こらなかった。またアンチセンス法によりPax4の発現を抑制しても分化誘導因子による分化には何の影響もなかった。したがってPax4は重要ではないことが明らかになった。一方、neurogenin3の発現により細胞は神経細胞様に形態変化を遂げ、さらに膵ポリペプチドの発現が誘導された。またアンチセンスの導入により分化も抑制された。したがってneurogenin3の発現誘導はアクチビン作用において重要であることが明らかになった。
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