研究課題/領域番号 |
11470235
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
奥芝 俊一 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (70185536)
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研究分担者 |
瀧本 将人 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 講師 (30179585)
葛巻 暹 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (80091445)
加藤 紘之 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80002369)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2000年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1999年度: 10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
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キーワード | 食道癌 / 遺伝子治療 / SCCAプロモーター / アデノウイルスベクター / 癌遺伝子治療 / N116Y / Ras / ベクター |
研究概要 |
我々はこれまでにRas抑制変異体遺伝子N116Yが多くの癌細胞株の増殖を抑制することを報告してきた。さらにアデノウイルスベクターを用いてN116Y遺伝子がヒト食道癌細胞株の増殖を抑制することを見いだした。アデノウイルスベクターに組み込んだ治療ベクターAd-N116YはシャトルプラスミドにN116Yを組み込んだpCA-N116YとpJM17をトランスフォームされたヒト胎児腎細胞株である293細胞に導入され、相同組換えを利用して作成された。Ad-N116Y感染食道癌細胞株では細胞周期のG0-G1期が78%に増加し、S期への進行が妨げられていた。Ad-N116Yはin vivoの系においても食道癌細胞株の増殖を抑制した。 我々は癌胎児抗原(CEA)プロモーターによってN116Y遺伝子を発現する非増殖型アデノウイルスベクター(Ad CEA-N116Y)を開発した。Ad CEA-N116Y感染細胞では癌胎児抗原陽性の癌細胞でのみN116Y遺伝子の発現および増殖抑制効果が認められ、癌胎児抗原陰性の正常細胞株では増殖抑制はみられなかった。 現在、さらに癌に対する特異性を高めることを目的として扁平上皮癌特異抗原(SCCA)プロモーター発現型非増殖アデノウイルスベクター(Ad SCCA-N116Y)およびRCAS1(receptor-binding cancer antigen expressed on SiSo cells)プロモーター発現型非増殖アデノウイルスベクター(Ad RCAS1-N116Y)を開発中である。
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